複合魔法と魔力映写魔法 17
「リーナ嬢、今パッと見て答えられましたよね?何か目安になるものでも見て来たのですか?」
これは、概念の問題なのかな。前世では様々なプログラム言語がゲームやパソコンで活躍していた。
「プログラムという色々な言語で、表示させたり仕事をさせたりする行動範囲を決めて、Aの時はこの処理、Bの時はこの処理と、範囲指定した中で行動を決めて結果や値を返し、その答えによって次の処理が行われる。そんな感じの概念、決め事のような物がありました」
「それ、魔道具とかに使われる考え方に似ていますね」
私の話を聞いていたレインが、率直な感想を言って来た。
「そっか、ハニエル、このゲートモドキは魔法行使できるけど、部類で言えば魔道具なんだよな。しかも、作ろうとしている物も魔道具っぽい物だし」
魔道具を作る考え方が、どのような考えなのかは分からないけれど、確かにこれは道具だろうと思う。
「自分で魔力行使するのと、魔道具を使って誰でも出来るようにするのでは、後々の活用法が変わってきますね」
合点がいった様な顔つきで、ハニエル様が魔道具としての魔法式を構築し始めた。
傍で見ていると、魔法陣と魔法式を組み合わせているように見える。1つ1つの魔法陣をスキャンするゲートや転写板などに設置して個々の仕事の様を行う状態にし、それらを魔法式で繋げているようだ。
どうやらゲートと転写板の間に起動装置を作ったのか、最後にそこへ繋がるように組み込んでいる。
「一応、範囲指定を魔獣捕獲用の結界を改良して設けましたが、通してみますか」
ハニエル様の合図で、真っ黒な短剣を背負った小さな魔獣が通って結果を見た後に、同じものを持ったフェンがゲートを通った。
「あんな真っ黒な短剣持って大丈夫なのかしら?」
「真っ黒ですか?普通の短剣ですが、リーナ嬢にはそう見えるのですか?」
心配して声に出してしまったけれど、リューの言葉に逆に驚いた。
「リーナ嬢には、この短剣にかけられた呪いが見えるのだろう」
「のろ‥‥そんな危険な物を持って大丈夫なの、フェン?!」
言葉にするのも怖いような物を、何で平気で触れる事ができるのか。
「根本的に、フェンも私も魔力耐性があるので大丈夫ですよ。そうですね、リーナ嬢にもありますが、今は弱っているハチ精霊様をお連れしているので離れていて下さいね」
ハニエル様、どういうことでしょう?
呪いなんて物の耐性があるなんて知りません。有るにしても、いつ耐性なんて物がついたのか。
読んで下さって、ありがとうございます。
毎日、一話ずつ投稿できたらと思います。
貴重なお時間を使って頂き、心から感謝します。
誤字脱字に関しては、優しく教えて頂けましたら幸いです。




