複合魔法と魔力映写魔法 12
ブーン!
「・・・ハチ精霊様?あら、羽が透明?」
ブーン!ブーン!
私の髪からハチ精霊様が飛び出して、グレン様の頭に止まった。みるみるうちにグレン様の髪が元の短い緑色の髪に戻っていく。
「うわ~、大変身ですね。結果オーライってことでしょうか。流石、リーナ様」
流石じゃないわ、レイン。何でハチ精霊様が私の髪から出てきているの?これは何?!
伝令のハチ精霊様を通して、リリアンヌ様に聞いてみたら、突拍子もない答えが返って来た。
「あー、ごめんね。リーナ嬢を気に入ったハチ精霊様が何体か髪にくっついて行ったみたい」
リリアンヌ様の回答を聞いて、吹き出す一同。
そこ、精霊契約者として止めないで良いのか!と突っ込みたいけど、今回はそのお陰で助かった。
「一応、どのくらい着いて来たのか知っておきたいのだけど、ハチ精霊様出てきて下さいます?」
私の髪からひょっこりと顔を出すハチ精霊様方。数えたら5体、着いて来たみたい。
「おい、リュー勝手に!」
「リーナ様、このハチ精霊様達、羽の色が皆違いますよ。」
「本当だわ、リュー殿、良く気が付いたわね。おそらく属性魔法を持っているハチ精霊様なのね」
何それ?
レニの解説で、ハチ精霊様を良く見ると、私達の持っている属性と同じような種類の色だった。
「だとすると、グレンの頭に居るハチ精霊様は無属性の魔法でグレンを変身させたんだね。報告は兄上だけにしておくよ」
「そうですね、殿下。ところで、ハチ精霊様はグレンの頭で生活するのでしょうか?お食事は?」
さすが、同じ無属性を持つエドワード殿下。そして順応性が早いハニエル様、食事の心配までしている。
「これ、お食事です。朝昼晩と1つずつあげて下さい」
星の飴を多めに紙に包んでグレン様に渡す。グレン様は茫然としている感じだ。
ん?髪をちょんちょんと引っ張るハチ精霊様達。机の上に置いた髪留めのハチ精霊様達も手を差し出している。皆さん、お腹が空いていたのね。
「あの、リーナ嬢、私も渡してみて良いですか?」
リュー様が顔を赤らめて、興奮した様に星の飴を手渡したいと願い出て来た。
「では、髪の毛に止まっているハチ精霊様に手渡して頂けますか」
星の飴を手に取ったリュー様は、キラキラの目でハチ精霊様に飴を手渡した後、飛び跳ねている。
「‥‥」
「レニ、やってみる?」
横から一部始終を見ていたレニの視線が凄かったので、一応聞いてみたら涙目になって喜んでいる。
もう、髪のハチ精霊様の食事は2人に任せよう。私は髪留めを膝の上に置いて、星の飴を、『どうか痛みが少なくなりますように』と祈りを込めて手渡した。
読んで下さって、ありがとうございます。
毎日、一話ずつ投稿できたらと思います。
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