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魔力被弾で覚醒した令嬢は精霊様と悪意を摘み取る  作者: 真白 歩宙
ハチ精霊編

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造血豆と魔法士団研究所 4

 3日間の猶予(ゆうよ)をリリアンヌ様から頂いたのは、属性を勉強するためでもある。あのハチ精霊様の羽に残された悪意の魔力波動は、羽が修復されても残っていた。

 あの波動を他者に見える形で提出したいと思った。


「リーナ嬢、君は本当に‥‥素晴らしい着眼点をもっているね」

「殿下、15歳とは思えないくらい、聡明で可愛いとは思いませんか!リーナが天才過ぎる‥‥」


 感心したように見つめる王太子殿下の眼差しは、とても優しい気がした。隣で兄が感動の涙を流しているのが少し恥ずかしかったけれど。


「私、この3日間の間に属性に関する知識を高めたいです」

「なら、時間ギリギリまで魔法士団の研究所で研鑽(けんさん)()むかい?ハニエル・ウェスティが波動に関しても研究していたな、彼に助力(じょりょく)させよう」

ハニエル・ウェスティは、六公爵の一角、水属性のウェスティ公爵の長男だった気がする。父が感心して話していたので覚えている。現宰相の息子で宰相見習いもしていると。

「殿下、ハニエルはグレン・ロードライと共同研究中では?」


 ロナルドお兄様が慌てて止めに入った。


「レイモンドお兄様が言っていた、グレンという方はグレン・ロードライ様なのですか?」

「スティーブン、エルヴィス、ケリー、そしてグレン。あの年は六公爵の子息が揃っていたか」


 殿下が話を振ると、兄は名前から素性(すじょう)を割り出したようだった。


「雷属性の公爵子息、スティーブン・ライリール。土属性の公爵子息、エルヴィス・サンディスタ。

その従弟のケリー・サンディスタ。木属性の公爵子息、グレン・ロードライ。

しかも、この4人は雷属性と風属性を持ち合わせているため、要注意人物なので危険です、リーナ」


 この4人全員が犯人とは限らない。全員で複合魔法を行使したら、建物が吹っ飛ぶ事態になったはず。


「レインもレニも居ますし、勉強をしに来ている私に何かしようと考えるでしょうか?」


 ロナルドお兄様の危惧(きぐ)する部分は、もちろん、私の気を付けたい部分でもある。でも、当事者にそれとなく聞いてみるのも、一つの方法でもある。

 危険と感じない根拠は、レイモンドお兄様が参加を忘れるくらいの回数しか出ていないグレン・ロードライは、犯人ではない気がするのよね。決めつけや憶測(おくそく)はいけないけれど。


「危険すぎる、リーナ」

「ロナルド、危険だからと言って何も知識を入れない方が、危険だと思わないか?もし、それでも心配なら、私か末の弟が同行しよう」


 それ以上は、ロナルドお兄様も何も言わなくなってしまった。

 この華やかな王太子殿下の執務室。そして、眉目秀麗な王太子殿下そのご本人。ロナルドお兄様も綺麗な顔立ちをしているから、2人が黙ってしまうと緊張してしまう。


「ヴェ~ェ~」


 造血豆のゼリー?こんな時に叫ぶから驚いちゃったわ。


「下げてくれないか。リーナ嬢が驚いている」


 目の前の造血豆のゼリーが置き去りにされた感じで、小さく呻き声が聞こえる。話の内容とゼリーの不気味さが、実にシュールな場を提供していると思う。

 ロナルドお兄様も造血豆ゼリーを見て、青ざめているから、先ほどの緊迫(きんぱく)した雰囲気では無さそう。

 不気味ではあるけど、造血豆のゼリーにこの場を和ませてもらった事は確かだった。


読んで下さって、ありがとうございます。

毎日、一話ずつ投稿できたらと思います。

貴重なお時間を使って頂き、心から感謝します。

誤字脱字に関しては、優しく教えて頂けましたら幸いです。



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