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魔力被弾で覚醒した令嬢は精霊様と悪意を摘み取る  作者: 真白 歩宙
ハチ精霊編

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ハチ精霊とひみつの塔と女王 7

『見つかっちゃった!』

『もう、だから無理だって言ったのにぃ』

「ええっ?!マオリ、リカ、カオリ、カベルネ、メルロ、いつの間に?!」


 フードの中にいつの間にか入っていた、元気になったハチ精霊様が笑顔で出て来た。


「ちょ‥‥ちょっと失礼します!」


 慌てて精霊王様から頂いたローブを脱いで、バサッとすると‥‥


『上手く隠れていたのに‥‥いたたっ』


 ブリジットやグレン様に付いていたハチ精霊様が出て来た。

 しかも、どうやってローブの中にお菓子を詰め込んでいたのか、飴玉やマシュマロがコロコロと廊下を転がっていく。


「うそ?!気付かなかったわ‥‥貴方たちどれだけお菓子を隠していたの?!」

『あーん、お菓子が転がっていっちゃった!』

『しょうがないよ』

『レインにまた貰おう!』

「貴方たちまで?!」


 リリアンヌ様の部屋からついて来たハチ精霊様まで付いて来たようで、髪の毛を手で揺らしたら出てきてくれた。


「もしかして、女王様に会いたくてついて来たの?」

『それもあるけど、お里帰り~』

『レインがお菓子いっぱいくれたから、女王様にあげるの~』

『でも全部落ちちゃった』

『だまって来てごめん‥‥リーナ、怒った?』


 覗き込むように、可愛い仕草で主張するハチ精霊様たち。


「怒らないよ?でも、ついて来る時は教えてくれると助かるかな。貴方たちに何かあったら私が悲しくなるから。お菓子、ちゃんと皆で拾って綺麗にできる?ここで待っていてね」

『分かった~』

『できるよー』


 私は脱いだローブをグラン様に渡して、“このフードの中に集めるのよ”とお願いした。一斉について来たハチ精霊様が飛んでお菓子を集めに行く。微笑ましい光景なのに、笑えないのは仕方が無い。


「お騒がせしてすみません。お待たせしました」

『あの子たちは、リーナに懐いているね』

『精霊契約の中でも名付けの契約が出来るのは少ない。ロードライの者でもないのに、リーナの美徳か』


 何か良い評価を頂いた気がしたけど、女王様の塔でお菓子を撒いてしまった粗相に冷静にはなれなかった。

 気を取り直して、白いナイトの方に連れられて女王様の間に入ると、そこは綺麗な花に彩られた宮殿の一角だった。

 空間魔法なのか、塔の大きさと縦横の比率が全然違う広さの世界がそこにはあった。宮殿の様な大きな柱が何本も立って、中央に赤い絨毯が敷かれている。

 視線をその絨毯の先に向けると、数段上がった所に女王様が玉座に座っていた。


『女王様の前に』


 玉座が見える位置まで歩いて行く様に言われ、フカフカな絨毯の上を進んだ。

読んで下さって、ありがとうございます。

毎日、一話ずつ投稿できたらと思います。

貴重なお時間を使って頂き、心から感謝します。

誤字脱字に関しては、優しく教えて頂けましたら幸いです。



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