異能力者だらけの世界でNo.1の不良になるお話
この世には、ギフテッドと呼ばれる人々がいる。
ギフテッドとは神からギフトを与えられた人間のことであり。何らかの突飛した才能がある。
ギフトは数十年前までは単なる普通の人間に収まる程度の才能であった。例えば、並大抵の人間よりも計算の速度が速かったり、スポーツの世界大会でチームを優勝に導いたり。人間離れしているように思えても、まだ人間という種族では可能な範囲だ。
しかし、20XX年現在。人類の全てがギフテッドであり、
その才能はもう人間とは呼べる範囲での才能では無くなっていた。例えば、口から火を吹いたり、物質を見るだけで動かしたり、4トンもあるトラックを片手で持ち上げたり。
もはやそれは才能というよりも超能力と言う方が説明しやすいくらいである。
そんな世の中ならば勿論治安が良いはずもない。
世の中は窃盗。殺人。強姦。暴力事件が絶えない世の中になっていってしまった。そして、そんな世の中だからこそ。
1970年代などに流行した不良の文化が広く流行し、今では日本の殆どの街にヤンキーのチームが出来ている時代になった。
そんな世の中で地元No.1のイケてる不良を目指している少年が7人いた。