003 Letter from Lost Angel(男主人公、現代ファンタジー、サスペンス?)
◆あらすじ
西暦20XX年。
40年代後期からにかけて、「魔術」と呼ばれる特殊な力が備わった子供が誕生する。
そして現在。科学と魔術が入りまじる世界が形成されていた。未知なる技術は人類に多大なる恩恵を受ける一方、それを悪用した犯罪や事件が横行していた。
ジェイド・タチカワは、「魔術」を取り扱う先駆組織「LoE」の設立者であり、世界で数を見ない特殊な魔術体質の持ち主であった。
しかし幼い頃に魔術開発研究組織に囚われ、拷問虐待のような検査を受けていたトラウマを拭えず組織経営を一時的に退いていた。
高度な魔術師として周りに師事し率いねばならない責務と、心に負った傷が癒えぬ葛藤に苛まれるジェイド。
そんな彼を再び呼び戻したのは、FBIからのとある依頼であった。
MAG(魔術で作る薬物)を用いた連続殺人事件が起きたのだ。
事件が始まった当初、地元警察は若い世代ばかりだったため、ただの薬物過剰摂取だとして片付けていた。
しかし被害者は、「ブロンド、10代~20代前半、家族は「薬なんかやる子じゃない」というような真面目だけど気さくでいい子」ばかり。被害者が4人目になってから、拘束痕と拷問のあとが見られ、本格的な事件捜査開始した。
「遅すぎる」として、地元警察は批難を受けている。
間隔が短いことからスプリーキラー、もしくはシリアルキラーだと仮定。
冷却期間がどんどん短くなっていることから、事件解決は急を要していた……。
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主人公であるジェイドは、FBIからの依頼を受けて、昨今で話題になっている脱法ドラッグである「MAG(=マジカル・ドラッグ)」の調査を受けることになる。
MAGの制作は、闇属性魔術師にとっては至極簡単。その上に飛ぶように売れるので、退役魔術軍人や違法魔術師など、金に困っている魔術師にマグディーラーは人気とされる仕事に。
取り締まれば新たなMAGが生まれるので、イタチごっこ。
薬物被害者や、殺人事件と関わりながら、自身のトラウマと向き合うストーリー。
◆登場人物
*ジェイド・タチカワ
日系アメリカ人。
アメリカで初めての全魔術対応者。階級は「ファースト」。
魔術機関に囚われ、10歳になるまで拷問虐待じみた実験に付き合わされる。
ハッカーが入手した監視カメラの映像が、世界中に流れて大っぴらになった。
政府が彼を保護の後に、生涯のバックアップ誓う。
そのバックアップで組織を作成。→「LoE(Life on Earth:生きとし生けるもの)」
魔術適性のある人間の指導や教育を行う機関である。
弟子がたくさんいて、ちゃんとした指導の下魔術を扱っている。
幼少期の頃のトラウマが癒えていたと思っていたが実際はそうではなかった。
自分ではそう言い張っていたが、カウンセラーも周りも心配していた。
MAGの中毒者や他の魔術犯罪被害者と出会ううちに自分の限界を知って一時的に退く。
現在は弟子に仕事を任せて、街に出てはマジシャンまがいのことをして小遣い稼ぎをしていたが、とある事件をきっかけに復帰をすることになる。
*トレバー・アルドリッジ
アメリカ人。秘書。
ジェイドに救われたわけではないが、彼のことを知って面接に来た。秘書であるが一番の親友でもある。弟子ではない。
魔術適性は「雷」、階級は「ファースト」。
陸軍従軍経験あり。若いながらも中佐まで上り詰めたが、部下を死なせてしまった自責の念から軍隊を退いた。
*エリーズ・デルピー 「私」
フランス系アメリカ人。
ジェイドに救われた一人で、現在は弟子兼秘書。魔術適性なし。人間。
カウンセリングを勧めたのも彼女。ただしちゃんと通っていないのを心配している。
*エミリー・ウォッシュボーン 「私」
アフリカ系アメリカ人。
ジェイドのカウンセラー。魔術適性は「光」、階級は「セカンド」。
本当は看護師・医師志望だったのだが、力不足で精神的な治療しか出来ないと知る。(学生時代)
実際に働き始めて患者をとるまでは、ファーストに対して劣等感を抱いていたが、驚くことに自分のカウンセリングを受ける人間は心に傷を負ったファーストばかりだったためにそんなコト考えている暇がなくなる。
*アシュトン・ブライサー
アメリカ人。
FBI捜査官、プロファイラー。魔術適性なし。
別名・死神。
数年前にスプリーキラーを追っていた際に首に被弾。1週間生死をさまよい生還したことから、死神と呼ばれる。
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Lost Angel = 主人公の住んでる場所、西海岸・カリフォルニア州ロサンゼルスあたりとかけた。
読み直したら、ミズーリ州に呼ばれて捜査を始めていたので、意味ないかな?でもfromって言ってるし、アリ?
そもそもカリフォルニア州の架空の町を設定したので、もっと意味が……。
没になるのも納得のガバガバ。