010 生贄令嬢さま、一緒にお散歩しませんか?(女主人公、異世界ファンタジー)
◆ナターシャ・リットン
本編の悪役令嬢。侯爵。
王子から婚約破棄を命じられる。が、あっさり受け入れる。
実は転生していて、本命は別に居た。
それこそ、化け物公爵令嬢――幽霊令嬢と呼ばれる者のこと。
中の人はその令嬢が大好きで、追放先がそこだと知っていたので、本編通りヒロインをいじめ倒して追放される。ウハウハである。
菓子折りを持ってガチガチに緊張しながら挨拶した。
独学で魔術と聖女の勉強をしていて、身につけた技術は本来この世界ではあり得ないことを成し遂げた(浄化)。
闇魔術と光魔術を応用することで、呪具になっていた聖遺物などをもとに戻せる。
その要領で、バード邸を開放し、レーティアと散歩したい。
金色のウェーブがかった頭髪。赤いつり目。
◆レーティア・バード
化け物公爵令嬢、幽霊令嬢と呼ばれる女。
辺境の地を守っている。
毒素や魔力を引き付ける体質で、辺境の地の邪気をその一身に受け入れることで、地域を安全に保っている。
特殊な結界のある屋敷に閉じ込められており、場所を守るためにそこから出れない。
生贄である。
頭部、髪、ひじから指先にかけて、膝から足先にかけてが、青白い半透明。――これは、邪気や魔力や呪いを蓄えている影響。
そのせいで、長いこと自分の顔を見ていない。
黒や紺色、灰色と言った薄暗い色を好む。ただし口紅だけ真っ赤。
常に喪服で使うようなレースを被っている。二の腕からレースの施された手袋をしている。
◆使用人たち
令嬢を恐れて、必要最低限しかいない。
しかし、残っている面々は彼女の行いを知っていて、彼女の本当の優しさを知っている。
彼女の侍女として送られてきた令嬢は、ことごとく精神が崩壊してしまったり、リディアをdisったりしたので、疑心暗鬼になっている。
*ランドル
リディアの親の代から仕えている執事。
オールラウンダーであり、料理も上手い。唯一苦手なのは読み聞かせ。
*ミモザ
リディアの優しさを知って働き始めたメイド。
最近、唇に紅を差すかかりに任命され、ウキウキ。
ナターシャを疑っていたが、彼女の決意を聞いて180度変わった。推しが同じの同士として、なかよくしている。
*ゴズリング
料理長。何を作らせてもうまい。中でもアップルパイと、野菜と肉がほどよくとろけたシチューの評判が高い。




