オーディンの国へ…
タイタンを倒し終えた俺は下の階へと降り、ベルセルク達のいる部屋のドアを蹴破って入ると、そこには床に突っ伏していたタイタンの幹部達と壁に背を預けて座っているベルセルク達を見つけた。すぐさま駆け寄り、「大丈夫か、お前達!」と少し裏返った声で聞くと3人は声を揃えて「「「大丈夫です、うp主様!」」」と元気な返事を返してきた。いや、どうみても大丈夫じゃねーだろ。ファルコンは来ていた赤黒い服はボロボロだが、幸い体に傷は無い。グラトスは盾は下半分が鉄屑と化し、剣は根元から折れ、鎧もボコボコだ。ベルセルクに至っては、蒼い服はボロボロ、体には切り刻まれたであろう傷が沢山ついており、とてもじゃないが元気には見えない。俺は魔王能力『慈愛魔王』を使い、3人の傷を(服や武装等も)回復させた。話が出来るような状態になったところで、俺はタイタンがこの襲撃を起こした顛末を話すと、グラトスが、「それなら、ハーデス様を呼びましょう。」そう言うとグラトスは、俺達をこの世界に連れてきた時に使った箱を使い、ハーデスを連れてきた。ホントにあの箱どーなってんだ、まったく。グラトスがハーデスに顛末を話すと、「わかった、余も行こう、オーディンの国へ。あの者が狂ったのは俺達がアイツが間違った道に行くのを止められなかったからだ。アイツを改心させるのは、友である余の責任故。」俺達はそれを了承し、タイタンが言っていた玉座の裏に回ると、ハーデスがギリギリ通れる位のドアがあった。そのドアを開けると、グラトスが持っていたものと同じ箱が扉に変化したやつがあった。俺達は互いの装備品を確認し、オーディンの国へと繋がっているはずの扉へと入っていった。 俺達はあのドアから入ったはずだ。あのドアは緑が広がっていたはずだ。なのに、俺達の目の前には、燃え盛る炎が上がっていた。何故だ。まさかタイタンにハメられたのか、と考えていると、熱くない。これは幻覚魔法や幻覚系能力の見せる錯覚だと気づいた俺は、皆の幻覚を解除した。すると、ドアから見えた緑が見えた。一体誰がこんな真似を。だが気にしてはいられない、と思った瞬間、今度は遠くで、本物の炎が上がった。何が起こっているんだ、この国で。考えても仕方ないので、俺達は炎の出所へと急いだ。
本日も御高覧頂きましてありがとうございます、作者の暇人です。皆さん、コロナで大変ですね。特に沖縄、東京、大阪辺りは大量のオミクロン株感染者がいて、蔓延防止措置などで大変ですが、頑張って乗り越えましょう!それでは皆さん次の話でお会いしましょう、さようなら!