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魔術師とイブリース

 モンタージュを見たアクアとグレアが絶句している。


「お前⋯⋯!どうしてジャービル・マリーンを知ってる?」


「パパなわけないわ!何かの間違いや!」


「へぇ⋯⋯その反応を見るとこいつは賢王だという事なんだな」


 パイモンがモンタージュに反応した2人を見て納得しているようだ。


「イブリースと裏で繋がってるということならますます会いに行く必要ができたのだ」


 ルシファーがグレアとアクアの反応を見て指の間接を鳴らす。


「ジャービル・マリーンには簡単には会うことはできんぞ?奴は超級学術者しか相手をしない。場違なの奴が来ても上級学術者のホムンクルスに足止めされるから顔も拝めれまい」


「超級学術者?」


『天地万有の声』が説明をしてくれる。


 超級学術者マスタークラスとは学園都市アルムガインの博士号を取得したランキング上位者である。


 超級学術者マスタークラスになるためには見習い学術者ビギナークラスをクリアし、

初級学術者ノービスクラスで学び、多くのものが中級学術者ミドルクラスで立ち往生し、数少ない上級学術者エキスパートクラスの課題をクリアする必要がある。


 また近衛騎士養成所の所長が実権を握っており、所長のさじ加減で昇級も左右されるため貴族たちがこぞって賄賂を送ったりして地位を得ていたりもする。貴族たちの不正も横行しているのだ。


 グレアも上級学術者エキスパートクラスから超級学術者マスタークラスの試験を受けることができたのだが、内情に嫌気が差して、学園の地位から離れ今の位置にいる。


「そうなると近衛騎士養成所の所長も怪しいな」


「なっ⋯⋯!?いやしかし、そうかもしれんが仮に近衛騎士養成所の所長が、そんなことに加担してるとは考えつかないし、もし、そんなことを抱いて考えるものがいるなら、潰されるのが関の山だろう」 


 近衛騎士養所の所長は実力は、アルムガインから世界に名が轟くほど有名らしい。


 ただ傍若無人ぶりがすごくて、周りからは嫌われてもいる。


そして好戦的で喧嘩っぱやく揉め事を好んで抱える変わり者。


近衛騎士団長を裏で手を回し、辺境の危険区域に出向させ今の地位を確率している。


 そのため常に孤独と隣り合わせなのだが唯一、賢王ジャービル・マリーンの事を尊敬し、賢王に仇なす輩を潰して、事実上、賢王の右腕となっているようだ。


「そうなると賢王に近づこうとすると上級学術者のホムンクルスと所長を対処しないと会えないんだな」


「まあそういうことだ。だがお前たちの実力は見てわかった。学園には特別申請書を通しておく」


 グレアが言う特別申請書とは実力を伴う人物に学術試験を優遇できる推薦書である。


 学術試験はある一定のポイントに達しないと昇格試験にも受けれない。


「貴族と騎士と学徒の集団か!きな臭いがプンプンするな」


「あたしもついてくよ!あの親父だけは、やり返さないと気がすまないし!でもでも!ルシファー様の疑いはまだ解けてないんだからぁ!」


 ミコトが話を聞いててギラギラと目を輝かせながら、こちらに威圧感をだしてくる。


「マスター、ミコトを連れていっていいだろうか?」


 何時となく真剣な表情のルシファーがこちらを見て夏樹に呼び掛ける。


「もちろんいいさ。何か他にも知ってるかもしれないし、キミの知ってることがあれば、教えてくれるとありがたいんだけど」


「いい?キミってあたしの事言ってるの?よく聞きなさい!あたしはミラン・フォル・コルートよ!


混沌を司る迅雷のいにしえの大魔獣!魔獣界の頂点に君臨するカリスマとはあたし!すべての魔物が私を見てひれ伏すわ!崇めるがいい人間よ。


あたしに会えることで一生涯の幸運を使い果たしたわね。


こんな幸運この先二度と起こるとはないわよ。イブリースと賢王か知らないけど次はないわ!」


 ん?ミラン・フォル・コルート?そんな名前載ってなかったよ?


 夏樹が不思議そうに首をかしげているとルシファーが教えてくれる。


「ミコトは創造力豊かで天真爛漫なのだ。

たまに言ってることがよくわからないが魔術紙に言葉を書く事で隠れた力を引き出すことができるとも言ってたのだ。


読んだ言葉には魔力が宿り、それはミコトのスキルで顕現化されてるのだが不思議な力を使うのだ。


名前も自分でつけた方が箔かつくって言って考えたようなのだ」


 魔術紙に言葉を書く事でを引き出すか。


んー。確かにスターソウルレターってスキルを持ってるけどこれの事なのかな。


「そんな名前なかったような⋯⋯あれっ?」


ミコトが俺の視線を感じ光始めたかと思ったら空中に光の文字を書くと名前が新たに表示された。


「あたしにかかればこんなことなど闇夜に閃光を照らすくらいのことだわ」


 時々言っていることが理解できないけどすごい能力なんだと実感する。









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