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ホムンクルスの闇

 鍵が掛かっている部屋を見たのは現代世界だけだった。ここは治安が悪いのか、はたまたセキュリティがしっかりしているのかを考えさせられるな。


 まあ異世界に鍵なんて通用しないとおもっていたんだがどうやら間違いみたいだ。


『認証システム一致⋯⋯キーロック解除』


 鍵を挿すとドアが反応してロックを解除した。


 鍵が合わないと反応しないようになっているみたいだ。


『うわっ!狭いよー』


「まあ両側に寝るスペースがあるだけましかな」


「おおっ?2段ベットなのだ!我輩は上で寝るのだ!」


「おのれ!ルシファー様にこのような狭き場所を選ばすとは!」


 荷物が魔法袋に収納できててよかったなぁ⋯⋯両側にベットがあるだけで寝るスペースしかないんだよなぁ。間は畳一枚分しかないし⋯⋯。


「まあまあ⋯⋯とりあえず竜車も置いてるし、たちまちは我慢しようよ」


「そういえば食堂で集まるのはどうなったのだ?」


「うん⋯⋯そうなんだけどグレアさんがね⋯⋯」


『晩は部屋を出ないようにな!』


 グレアさんがすごい勢いで晩は部屋から動かないように念をおしてたんだよね。


「むぅ⋯⋯怪しいのだ!我輩のセンサーが反応してるのだ!」


「センサーなんてあったんだ?」


「ん?ないのだ!もちろん直感に決まっているのだ!」


「ルシファー様がそういうのなら間違いありません!こんな狭苦しい部屋では息が詰まります。主殿行きましょう!」


「む?閉じ込められてるのだ」


 ガチャガチャとノブを回し扉を開こうとするルシファー。


「ルシファー様かわります!」


「よし!頼むのだ」


「はぁ!『リオドライバー』!!」


『ゴガン!!!』


パイモンの素早い拳から青い光の獅子が具現化し、扉を吹き飛ばす。


「ささっ行きましょう!」


「おいっ?ちょっと押すなよ~」


 ぐいぐいとパイモンに押されて扉の外に出る。


◇◆◇◆◇◆


 エレベーターに乗り込み下に降りる。


一階に降りて外に出て食堂へ向かおうとする。


「やけに静かなんだよな⋯⋯」


 歩いているとルシファーが止まる。


「マスター複数の個体に囲まれたのだ」


「俺様に楯突くとは面白れぇ」


 指を鳴らして楽しそうにするパイモン。


『僕も頑張らないと!』


『!不審者発見!プラン3に移行』


「アクア?」


 回りに沢山のアクアが?でも⋯⋯雰囲気が全く違うな。種族は表示されてて《ホムンクルス》なんだけど⋯⋯容姿がアクアと一緒なんだけど似すぎてるな。


『いっぱいいるねぇ』

 

「似てるけど表情と腕の数字が違うのだ!マスター!来るようだぞ!」


 ホムンクルス達が一斉に飛びかかってくる。


『ねぇ!切っていいの?』


 ハクアがホムンクルスの攻撃に反応して話かけてくる。


「ハクア?ダメだ!とりあえず峰打ちで頼むぞ」


『ブー。わかったの』


 ベリルは両足を使いしっぽにまきつけて動けなくしてるな。


 パイモンは両手を使い1人また1人と一撃を与えて、地面に沈めている。


「《エアロウルトラネット》なのだ!!」


 ルシファーは空中で風の球体を作って腕と足の動きを封じてるな。


『緊急事態!!プラン4に移行』


「ふふふ。捕まえたのだ!そこに司令官がいるのだ!」


「あれ?アクアじゃないかな?」


『なんか様子がおかしいよー』


『はなせ!』


「なら俺様が洗脳を解いてやるぜ!《ルナティックスカイワーク》」


 アクアにパイモンがこめかみに手を添えて光を放つ。


「『うわぁぁぁ!?』?なんや意識が⋯⋯」


 アクアが大きな声をあげて、しばらく放心している。


「他のホムンクルスの動きも止まったな」


「アクア大丈夫か?」


「ん?ウチはあの後、パパの所へ行ってから記憶があらへん。気づいたらこの有り様や」


「師匠~!!!」


「パイモンさまぁ~」


「如月様~!」


「みんなが来たみたいなのだ!」


◇◆◇◆◇◆


「そうだったんですか!私達も襲われましたよ~」


「動きが素早くて少し大変だったのです」


「して⋯⋯こやつらはどうするんだ?」


 シェールが話を聞いて慌てた様に聞いている。


 レオナは苦戦したのかな?


 アバリムはパイモンの横でアクアとホムンクルス達を見て、どうするかを聞いてきた。


「アクアのパパに事情を聞くしかないな。ただまずはグレアさんが何か知ってるかも知れないし聞いてみようか」


「ジャービル・マリーンか⋯⋯グレアってやつも、面白そうな感じだったし腕がなるぜ」


「あのぅ師匠~おなかすいたのでご飯にしませんかぁ⋯⋯」


「そうだな⋯⋯じゃあ適当に食べるか!」


「デザートも頼むぞ!」


「わーいなのです」


「我輩もおなかすいたのだ~」


『ご飯~』


「なぁ⋯⋯あんさん達⋯⋯ウチ身動きとれんのよ!どうにかしてん!ぐすっ」


 アクアは転んだまま取り残されているのであった。






















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