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テスト開始で波乱万丈!!

 グレーターデーモンの手によって次々と問題が答えられていく。


 時折学者がグレーターデーモンの言った内容に青い顔をしているがそこは目を伏せておいた。


「ドラゴンがきたぞー!!」


 衛兵が合図すると騎士が急いでそちらに向かっていく。


「お前たちはそこで問を解いておいてもらおう!」


 騎士の一人が立ち塞がり合流できないよう封鎖している。

シェール達が来たようである。


 アバリムもいるしシェールもゴールドランクだからから多少の兵力では太刀打ちできないだろうな。


 最近、ベリルが少しだけ成長したと言っていたのを思い出す。

従魔になって魔力を取り込んだり、使えるスキルが増えたようである。


 もともとベリルは宝石を食べることで硬度は固くなり、切り傷などは全く効かないようになっているのだが、衝撃にはあまり強くはない。

 しかし最近ではミスリルやアダマンタイトを齧りながらより硬い皮膚になることができたようだ。

 今では衝撃にも強いドラゴンとなっているため恐ろしく硬く、そして力強いレインボードラゴンへと進化している。

 おそらくルシファーと一緒に魔力を集めたり魔法を受けたりと耐性がついたりしたのだろう。


 この世界の魔物や幻獣と呼ばれるものは進化をし続ける傾向があるようだ。


 魔力を蓄えたり、中には摂取するもので生態が変化する。

突然変異もいるのだが、進化を続ける際に途中で進化できずに、生きたえることもしばしばあるようだ。

 

 姿はあまり変わらないのだが、ベリルは光があたると鱗が虹色に輝く。

 レインボードラゴンは絶滅したといわれる幻獣の一匹で、ドラゴンの中では様々なブレスを使い、多種多様な場所に生息でき、かなり知能が高いドラゴンだという。

 ベリルには祖先にレインボードラゴンの血が少し流れていたのかもしれない。

 レインボードラゴンはレッドドラゴン、ブルードラゴン、ディープブルードラゴン、パープルドラゴン、グリーンドラゴン、イエロードラゴン、ロランジュドラゴン、ブラックドラゴンの8種の長でもあるのだ。

 その8種も辺境にいるといわれているため姿をみるということはないのだが⋯⋯。


 知能が発達したことにより、ベリルは字がわかるようになったりしだして、グリムブックやソーサーラブックも読むことができるようになった。


 ベリルはバティンに勉強を教えてもらっていた。教え方は文字通り悪魔の如くスパルタである。

 もちろん他の皆も巻き込まれてもっと勉強をするようになったのはいうまでもない。


 歌も歌うようになってきたとシェールがいってたな。

竜の歌は力強くそして心地よい。歌に魔力がこもるため木々に良い影響を与えるみたいなのだ。植物の実の品質が良くなる為にシェールが喜んでいた。


 そうこうしているうちに衛兵と騎士達が慌てている。


「うぉお!!馬鹿な!!最新兵器のアトミックレーザーがきかんだと!?」


「矢を放っているが一発も当たらん!なんて奴等だ」


「あのドラゴンもそうだが⋯⋯化け物がいるぞ!!凄い勢いでかわしながら此方に走って来る!別の後方からは虎に乗っている者も接近して来ている!駄目だ!押さえきれない!」


「あのぉ~皆さん攻撃をやめて話を聞いてくださいよ~!ちょっと!アバリムさんも落ち着いて!」


「あやつらの攻撃のせいで我はお菓子を食べ損ねたんだぞ!許さんぞ!」


 シェールはレオナに乗ってこちらへ向かって来てるようだが、アバリムをシェール達が追いかけている形だな。


シェール達も矢を避けながら此方に向かっている。


 アバリムはお菓子(シュークリーム)を食べようとしたときに攻撃を受けた衝撃でお菓子を落としてしまったようである。


 完全にお菓子を楽しみにしていたため、油断して揺れに耐えれず、皿から飛んだお菓子を勢いよく取ろうとして、お菓子が吹き飛んだのだ。アバリムの腕のスピードにお菓子が耐えれず中身が飛び散る惨事となった。


 お菓子が食べたかったアバリムは血の涙を流し、激怒したというわけだ。


 アバリムは直ぐ様、キャンピング竜車から飛び立ちアトミックレーザーを一度弾いてみせ、かわしながら凄い速さで向かって来ているみたいだ。


 ベリルは魔法障壁が張ってあるために効かないがキャンピング竜車をどこかに下ろせないのでゆっくりと近づいては来ている。


 アバリムの行動にレオナとシェールは共同で追い付くために行動したようだ。


「ええい!この攻撃さえなければ!ブラッディランス!」


 とうとうアバリムがたどり着き、アトミックレーザーを撃っている砲台を一撃で破壊した。


 砲台は煙を立ち上げながら形を残していない。砲台を一撃で破壊されるという状況に衛兵達は立ち尽くした。


「ミスリル砲台を一撃で粉砕だと?こんな化け物に勝てるわけない⋯⋯」


 それぞれの状況を見て騎士達も戦慄が走った。


「マスター止めなくていいのか?アバリムが何時となく怒っているぞ」


 ルシファーが眺めるように煙が上がった方を見つめる。


「止めないとダメに決まってるだろ!」


 夏樹の言葉にパイモンが反応する。


「では大人しくさせてきます」

 

 パイモンはそういって翼を広げアバリムのもとへ飛んでいった。


 騎士が唖然としているがまあ仕方ないな。


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