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海運都市 グレート エル・ドラード ②

 冒険者ギルドから出て、商業区に移動をしている。


 たまたま冒険者ギルドに情報提供の催促に来ていた商業ギルドの商人に一連のやり取りを話を聞かれていたからだ。


 目的は2つで航路の安全があることを確認する事とエバークラインと名乗る商人はクリムゾンロブスターを売って欲しいと懇願してきた。


 今は商品の流通がうまくいってないことから起爆剤としてクリムゾンロブスターをどうにか使いたいというのだ。


 大きな声を出していたシレーヌさんは夏樹()達に平謝りをしていた⋯⋯。


 まあエバークラインさんは代わりに商品の交換を提案してきたけどね。こちらとしても品々を手にいれるのは、都合がいいので商談にのることにした。


 エバークラインさんは海運ギルドとはライバルな関係のある派閥の商人らしい。今は小さな商船だがいつかは船を大きくするという夢を持っているみたいだ。

 

 この海運都市 グレート エル・ドラードは運搬の量と質をどれだけ運べたかで、ランキングポイントが付与され換算されている。


 海運ギルドでは商品が上層部のものにしかあたらないやり方をしているみたいだ。

 

 それに疑問を持ったエバークラインさんは下の階級にも、流通がなんとかいくようにしてきたらしい。

 

 しかし今回の件で運航ルートが変更せざるのをやむ無くされ、海運ギルドの運航ルートに乗らなければ、移動ができないということになり、危険を伴うためなんとか正規のルートを通ることができないかを冒険者ギルドに相談にいっていたみたいだ。


 まあ俺達はどのみちオルガ・トゥーレ島に戻るから、帰るついでについて行くだけで良いのだが。


 なぜ危険を伴うのかというと、海運ギルドの商船は武装商船になっており、近づく魔物や船を攻撃する武闘派集団らしい。


 それにより海運ギルドは独占して、商品などの流通を管理してきたらしいのだ。


 エバークラインさんにはクリムゾンロブスターはその数50匹を卸すことになった。

 もちろん冒険者ギルドも欲しがったので追加で50匹の計100匹だ。


 ただし、エバークラインさんにクリムゾンロブスターを渡すのは、商品が届いてからなので先に運航ルートの安全を確保するのが先らしい。


 


◇◆◇◆◇◆



 商品の品書きに目を通して、いるものを確認していく。



「では契約書にサインをお願いします」


「よし。書けたぞ」


「では商品の引き換えが終わり次第、契約の終了ということでお願いします」


「ああわかった。俺達はあと少しだけ街を回りたいから出発はまだ待ってほしい」



「では街の散策が終わったらエル・ドラード港にきてください」


 契約書を受け取りエバークラインと別れて住居区、氷乃河と数湖に向かう。


「下位住居区には特に変わった所はないわね」


「氷乃河は言葉のとおり流通が凍るように動いてないのでそう呼ばれるみたいです」


「数湖に行ってみるか⋯⋯」


 数湖は思ってたより賑わってるな。品々が細々とだけど販売してるな。


「お風呂に入りたいわ⋯⋯」


 朱莉が来た目的は風呂目当てだったみたいだな。


「ここらの宿にあるかな?」


 風呂付きの宿を探したけど、ここの街には風呂に入る習慣はないみたいでなかった。


 今度竜車にシャワーぐらいはつけよう。


 レオナとシェールは気にはなってないようだけど、やっぱり風呂は欲しい所だな。


 風呂の件もあるし、転移魔法陣を屋敷に設置しに戻るのもいいなぁ。


 考えているとルシファーが心を読んだのか会話をしてくる。


「ならパイモンに言付けていればラバルかパイモンが此方に来るのだ。速さでいうならバティンでもいいと思うのだ」


 どっちにしようかな。


『主殿私をお呼びですか?』


 頭に念話がパイモンから届く。


 対応早っ!?まだ決めかねてたとこだったのに。


『えっと⋯⋯移動式転移魔法陣を屋敷に持ってかえってもらおうかと思って⋯⋯』


『ではすぐに私が取りに伺いましょう。ちょうどラバルと交代したところです』


 ルシファーみたいに瞬間移動(テレポート)してくるってことはなかったけど⋯⋯飛び立つ音が聞こえたからすぐ来そうだな。


「あまり派手に来ないでっていうのを忘れてた⋯⋯」


「近くになったら連絡をもらえばいいのだ」


 まあ⋯⋯なんとかなるか。




◇◆◇◆◇◆



 造船所に見に行って船を作る見学にいく。ここは造船台とドックもあるな。


 やはり異世界だけあって魔法を使って宙に浮いて作業したり、物を動かしたりしてるな。


「何ですかあれは!? 」


 シェールとレオナが船を見て驚いてるな。


「へぇ⋯⋯凄いわね」


 キャラック船などがあるけど一際目立つ異常に違う船があるな⋯⋯根本的に違うのは魔導エンジンと魔石燃料を使った構造だ。


 魔導エンジンは魔石に魔力を溜め、それを動力として動かしている物のことだ。


 船には攻撃用として、魔法砲台とバリスタが取り付けられていってるな。


 一際目立つ船を見てると船大工のおっさんが声をかけてくる。


「あれは海運ギルドのヴィラーゴだな。あまり見てると難癖つけられるから兄ちゃん達、関わらないほうがいいぜ」


 船自体は木造もおおいけど⋯⋯一つだけ違う船は海運ギルドの船となると技術はすごい発展してるんだな。


 これは運べる量もだけど明らかに船の技術そのものの差が出そうだ。


 こんなん来たら他の船なんてたちうちできないだろ。


 とりあえずこの街を見る用事も済んだし、エバークラインさんと合流して、オルガ・トゥーレ島を目指そうかな。










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