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新しい土地を探しにいこう

 ディノサウルロイド達の襲撃が終わり、ディノオウサルを連れて、街を訪れる。


 入るときに衛兵がすごく嫌そうな顔をしていたが、無視をした。 


 さて、冒険者ギルドに向かおう。


 冒険者ギルドの扉を開けると、冒険者達が集まっている。


「おおっ!!戻ったか?心配していたぞ!ん?そこにいるのはディノサウルロイドか?」


 ギルドマスター(アンゲシュテルター)が駆け寄ってきた。ディノオウサルを見て少し驚いている。


「ああ、あの部族の中で一番強いみたいだから代表として連れてきた」


「ディノオウサルだ。戦士長をやっている。今回我々は、この人間達に負け、降伏を宣言した。よって我等部族は、如何なる条件も受け入れるとしたのだ」


「おおぅ」


 ギルドマスターがタジタジだ。


「今は俺達の仲間の一部がディノサウルロイドの村に待機してるんだが話次第では戻ってくるつもりだ。


先ずディノサウルロイドたちはストラウス高原での活動を制限し、攻撃を受けない限りは、冒険者には手を出さないと約束している。


討伐対象になったため、次にディノサウルロイドの活動拠点の変更を予定しているんだが、これは少し時間が欲しい。


それまで俺達の管理下にディノサウルロイドは入ることになった」


「そうか。なら俺も本部と、掛け合ってこよう。


ただし、精々2ヶ月が限界だと思ってくれ。


まあディノサウルロイドが攻撃を仕掛けてこないなら安心して、ストラウス高原を動くことができるしな。


ディノサウルロイドの活動拠点は決まったら、また教えてくれよな!」


 率先して村にパイモンが常駐し、ラバル、アバリムが交代で村に行くことになっている。


 2ヶ月か⋯⋯早めに見つけにいかないとな。


 ついでに新しいダンジョンも向かってみたいけど。


 話し合いの結果、ディノオウサルが街に残ることになった。


 街に残るっていってもまだ許可証待ちで住居区には入れないみたいなので、ギルドマスターが寝床を冒険者ギルドの倉庫に確保しているみたいだ。


 シェールが食事の方は用意して、持っていってくれる。


 まあ一度村に戻って族長代理に指示をしてくるらしいけど。


 ディノサウルロイドは全部で150人ぐらいいる。


 今のところ食料などの問題は出ていないから、暫くは活動を制限しても、問題はないみたいだ。





◇◆◇◆◇◆




 バティンが人気がなく、よさそうな土地をピックアップしてくれたので何ヵ所か向かうつもりだ。


 ディノオウサルも連れて行って下見させよう。


 しかし大勢だと、行くだけで時間がかかりそうだな⋯⋯


「なら我輩が猫娘を連れて行って、その場所に転移魔法陣を設置すればいいのだ」


『僕も乗っけて行くよー!』


「しかし、それをすると違うやつらが転移魔法陣を使ったりするんじゃないか?」


「波長を合わせたりすれば、魔力で管理することが可能なのです。使い方次第ではコンパクトにもできるので、見つからないように隠すこともできるのです。ただ魔力を込める時に使用する魔石のおっきいのが変わりにいりますが⋯⋯」


 転移魔法陣は誰でも使うことができないみたいだな。防犯登録みたいなものか。


 魔石はダンジョンでの魔物が多く所有しているんだが、魔物の強さによって、大きさも異なるとのこと。


 レベッカのダンジョンの魔物の魔石は小さいのが多く、転移用には、使いようがないみたいだ。


「じゃあ私とシェールは一旦屋敷でのんびりしとくわね」


 朱莉とシェールは移動手段が確保できるまで屋敷に待機することになった。


「魔石の確保を先に考えると、先にその場所に行く手段をつくらないと駄目だな。パイモンの背中に乗ったりしたけど、精神的にキツかったし⋯⋯」


「では私し(わたくし)のホーヴヴァルプニルと一緒に行けば問題はありませんね」


 ホーヴヴァルプニルか⋯⋯パイモンの背中に乗ったりしたけど、風の抵抗とかを考えたりすると、やはり移動手段はアレがいいなぁ⋯⋯


「なあバティン相談があるんだが⋯⋯」


「ふむふむ。ホーヴヴァルプニルは大丈夫みたいですわ」


『僕も一緒にするよー!』


「面白そうなのだ!」


「確かにそれがあれば移動は楽ですね」


 ⋯⋯ではそうと決まれば工房ギルドで製作だ!




 ◇◆◇◆◇◆



 製作するのは馬車である。⋯⋯ベリルのもいるので竜車も作る。


 空も飛ぶから気密性はいいのを作らないと。とりあえず馬車は商人ギルドであるんだけど人数乗るし、命を預けるには自分達で作る必要があった。車はこの都市にはないみたいだな。


道路のインフラがされてなかったりするし、何より道があまり広くない。


「『ジョブチェンジLEVEL-3』発動――設計士――《設計図作成(デザイン)》」


 馬車にはサスペンションを入れて、乗り心地を重視しなくては!移動する度に尻が痛いのは嫌だからな。


 ベリルの方は少し大きめにしてキッチンをつけて、キャンピング竜車にするのだ。


「では設計図通りに製作するぞ!」


 今回は製作物が大きいので工房ギルドの一番広い場所を借りた。


「兄ちゃんが作るもんはやはり、斬新だな。これはすげーぜ」


 馬車はユグドラシルの枝とウッドゴーレム、隕石(メテオリックアイアン)とシルバーゴーレムを使って、作っておいた。ユグドラシルの枝は結構大きいんだよな。ルシファーがユグドラシルの枝は加工してくれている。


「『ジョブチェンジLEVEL-2』」


 付与術師技能――<プロテクトコーティング>


 耐火耐性、衝撃耐性、氷耐性、劣化耐性、風圧耐性を付与しておいた。


 バティンとルシファーがいるおかげで製作はあまり、時間がかからなかったな。


 竜車はもはや家に近い⋯⋯一応ベリルの負担を軽くするためルシファーに重力操作をしてもらっている。


 ベリルに話しかけれるように窓だけ着けているけど念話があるしなぁ⋯⋯


 魔法に強い設計にする為『天地万有の声』に説明を受けたのだが素材が少し足りないな。


 まあルシファー達もいるし、忽ちは大丈夫だろう。


「わぁ~師匠すごいです」


 シェールが竜車の中をみながら、感動している。


「確かに圧巻ね。魔導冷蔵庫やソファーベッドまであるなんて、むちゃくちゃだわ」


「ソファーベッドは確かにポケットコイルを1個作ってあとはルシファーとバティンが作ってくれたけどななかなかいいできになったと思うぞ」


 馬車の中の椅子もクッションを入れて、座り心地をよくしている。

 サスペンションのおかげで悪路もものとはしない仕上がりになった。


 まずは白亜のダンジョンで魔石の収集をして、土地を確保しなきゃな。


「ところでその土地は所有権とかの問題はないのか?」


 朱莉とシェールに聞いてみる。


「どれも危険地区に指定されてるわ。所有権とかはないわね。あらっ?ここの場所はホワイトゴルジュのダンジョンのすぐ近くなのね」


 バティンが持ってきた記しがつけてある地図に目をむけて、朱莉が教えてくれる。


「人族が住むには少し険しかったり、魔物が凶悪な所ですね」


 続いてシェールが地図をみて、確認しているな。


「魔物等は我等には問題はないから安心してくれ。ただ少量でも水場が近くにあればいいんだが⋯⋯」


 ディノオウサルが条件を付け加えてるな。


「ついでに我輩達の拠点を作ってもいいかもしれないのだ」


「まあ連れていく責任もあるしなぁ⋯⋯」


 ルシファーはディノサウルロイドが行く場所に新たな拠点を作り、いろんな場所に行けるようにすればいいと言っていた。


「我等は負けたからには異論はない。族長は交代したしな」


 族長()()って言ってたのはディノオウサルが族長を交代したかららしい。


 ただディノオウサルは交代してもディノサウルロイドの中でも影響力は強く、発言力共に信頼度は絶大だ。


 しかもその族長だったディノオウサルを無傷で負かせた夏樹()達に逆らうものはいない。


 俺としても、放り出すだけでは後味が悪いと思っているからルシファーの話にのるのもいいかな。


「もちろん手助けはするのだ!我輩の部下で適任な奴がいるのだ!」


 自信満々にルシファーは答えるのだった。


















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