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復讐に燃えるディノサウルロイド




 パイモンとの決闘が決着し、バティンが足止めをしてくれてる場所に向かう。

 ルシファーが先に転移して、バティンの応援にいったな。


 ルシファーにはできるだけ生かしたまま捕らえるようにお願いしている。


「アバリム、ラバル、パイモンも出来るだけ生かして捕らえてくれ。命の危険がありそうならトドメをさしていい」


「お任せください。あの程度の雑魚なら、私達に傷をつける事はできないでしょう」


 パイモンがディノサウルロイドとレッドワイバーンを雑魚扱いしている。


「ん⋯⋯余裕」


「我一人でも大丈夫です」


 バティンが見えてきたみたいだな。ルシファーが暇そうにしているな。


「思ったより遅くて進んでこないのだ」


 ベルサイズの街から少し出た所のアビドル平野にきている。


「レッドワイバーンに乗った、ディノサウルロイドがいたので、撃ち落としてはいたのですが⋯⋯2匹程逃がしてしまいました。見通しが良かったのでここにおりましたが、もう来ないようです。おや?パイモン様が契約されてますね」


 バティンがパイモンの胸のあたりにある呪印をバティンが見つける。


「ああ⋯⋯主殿に負けたんでな」


「ほぉ⋯⋯夏樹様にですか⋯⋯引き分け位になると思っていたのですが流石ですわ」


「うむ。普通の剣でパイモンを傷つけるとは思わなかったのだ!マスターは凄いのだ」


「あれでも最上級(SR)だったんだけどな」


「師匠って最上級(SR)の武器も持ってたんですね」


「あれは俺が作ったやつだよ」


「なんと!」


 シェールが驚いてるな。


「もうレッドワイバーンも来ないようですし、もう少しいきましょうか」


「その前に作戦会議だな。アバリム、ラバル、ルシファー、パイモン、バティンは俺たちとふたり一組で組んで戦ってくれ。


さっきも言ったが命の危険がかかってる時は生け捕りにしようなど考えずに自分の身を守ってくれ!


いけるようならストラウス高原の山岳部に攻めこむ」


 アバリムはシェール、ラバルはベリル、ルシファーがレオナ、パイモンと夏樹()、バティンと朱莉という組み合わせになった。


「では誰が一番捕まえられるか競争なのだ!」


 ルシファーの言葉に反応する面々。


「ふふふ、面白いですね」


「修行の成果をみせるのです」


「ん⋯⋯任せて」


「小娘、我の足を引っ張らずついてこいよ?」


「緊張感ないわね⋯⋯どっちが襲ってきてるのかわからないわね


「もう!小娘って呼ばないでよ!これでも130歳なんだから!」


『レッドワイバーンには負けないの!』


「主殿、沢山捕まえましょう!」


 バティンと朱莉はホーヴヴァルプニルに乗って行ってしまった。


「むぅ遅れをとるなよ猫娘!我輩に掴まるのだ!」


「ハイなのです!」


 ルシファーにレオナが取り縋ると、ルシファーは浮き上がり飛んでいく。


『僕らもいくよー!』


「ん⋯⋯がんばろ⋯⋯」


 ベリルが巨大化し、ラバルがベリルの背中に乗り、空に飛び立つ。


「ではいくぞ!ついてこい!」


「わかってるし!精霊の加護『シルフ』」


 アバリムが跳躍し、凄まじい早さで見えなくなる。


 シェールが『シルフ』の魔法を脚に纏い追いかける。


「主殿、我々もいきましょう!目指すは親玉がいる場所が良いですね。では背中に掴まってください」


「わかった。ただ親玉がいるところって?」


「頭を潰せばだいたい戦は終わるものです」


 そういうもんかな⋯⋯


 パイモンの銀黒の翼が広げられ、身体が宙に浮く。


 パイモンって見た目は顔も女顔だし、華奢で女性に見間違える位なんだよな。少しいい匂いがするし、少しドキッとする。


「しっかり掴まっててください。飛ばしますよ」 


 パイモンが『重力魔法』<気圧操作>と『風魔法』<酸素供給>をしてくれてる為苦しくはない⋯⋯


 ただすごい早さなので怖い。空を飛べるのは感動があるが、やはり風の抵抗はあるし、少し寒い⋯⋯思っている以上にハードである。




◇◆◇◆◇◆



 ストラウス高原前まで到着すると戦闘が始まってるな。


 ちゃんとみんな二人一組でやってるな。


 シェールはグレイブをアイテムボックスから取り出してディノサウルロイドと戦っている。


 グレイブは、槍の穂先を剣状にしたような形状の棹状武器である。


 アバリムは爪を伸ばしてクロウみたいにしてるな。飛び上がってレッドワイバーンを空中から叩き落として、地面に落としたあとディノサウルロイドと戦っている。


 バティンは魔法袋から硬鞭を取り出しレッドワイバーンと空中戦をしているな。


 朱莉は暗器を使いディノサウルロイドの手から武器を落としながら戦っているな。


 ラバルは変異して、魔法を使いながらディノサウルロイドを戦闘不能にしてるな。もちろん攻撃は麻痺系の魔法を使用している。


 ベリルはレッドワイバーンと飛行しながら戦っている。


 おや?ルシファーとレオナはいないな?


「ルシファー様は山岳部に行っているようです」


 ⋯⋯考えが漏れてる?


「いえ⋯⋯少し波長が色や感情で伝わってくるのです」


 ふむ⋯⋯以心伝心ってことか⋯⋯。


「そうなんだ⋯⋯」


 プライバシーないな。ファンタジー⋯⋯。


 気を取り直そう⋯⋯。


 こう見るとみんなディノサウルロイドやレッドワイバーンより、強そうなので大丈夫そうだな。前に戦ったディノオウサルはいないみたいだし、本拠地にいった方がいいだろう。


「俺達も山岳地帯を目指そう」


「お任せください!」


 飛行速度がまた上がり、今度はストラウス高原の山岳地帯を目指し飛んでいく。


 ストラウス高原に入ると、山岳部分の入り口の辺りにレオナを見つける。


「ルシファー様の姿が見えませんね⋯⋯」


「そうだな。ルシファーのやつ何処にいったんだ?」


 レオナが手を降ってくる。


「おい!お前。ルシファー様は何処にいったんだ?」


「突然、天使の匂いがすると言って行ってしまったのです」


「天使だと?」


 パイモンが天使という言葉に反応する。すぐに周囲を『魔力探知』し始めた。


「主殿⋯⋯この前のディノサウルロイドの様子がおかしい様です」


「何がおかしいんだ?」


「気配が重なって見えるのです」


 悪魔も、いるんだし天使がいてもおかしくはないな。


「ただ⋯⋯ディノサウルロイドの気配からは、今のところ近くに天使がいるとは思えません」


「どんな気配なんだ?」


「何か精霊に取り憑かれている感じですね」


 仕方ない⋯⋯どのみちディノサウルロイドに用があってきたんだ。


「レオナも一人では危険だから一緒に来てくれ」


「⋯⋯はいなのです」


 向かってくるディノサウルロイドを戦闘不能にさせながら、山岳部を頂上目指して登っていく。


「もうすぐ着きますが、あの蜥蜴擬きは、精霊のお陰で前よりも力を増してるようですので是非、このパイモンにお任せください。前よりも少しは楽しめるかもしれません」


「取り憑かれてるのを解除する方法はあるのか?」


「情念を打ち払い、精霊の意識を引き出し、その上で分離させれば可能かと」


「では私も魔法陣を展開して、精霊を精霊界に戻すように術式を組んでおきます」


「そのためには戦闘不能にして拘束する必要があるな」


「主殿、現れた様です。周囲に20ずつ気配があります。真ん中の20の中に親玉がいるので、主殿、獣人は周りをお願いします」


「オオオ!憎っくき人間どもめ!ソチラカラここにクルトハ好都合ダ!者共カカレ!」


 ディノオウサルが号令と共に、ディノサウルロイドと一緒に飛びかかってくる!









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