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レベッカに新ダンジョンの話を聞こう

 朱のダンジョンのレベッカに会いにダンジョンに出発する。


 相変わらずな場所だな。


 ダンジョンには夏樹()、朱莉、ルシファーが来ている。


 今回は鉱山組とダンジョン組と居残り組に別れている。


 アバリムとパイモン、ラバルの3人は屋敷に居残りだ。


 クローム鉱山にはバティン、ベリル、レオナが行っている。


 朱莉がレオナと一緒に居たがったが、クローム鉱山には危険がないので、バティンの助手としてついていってもらっている。


 ベリルもクローム鉱山にスファレライトフェアリーに会いにいったみたいだな。


 前のように魔物を魔法袋に貰いながら下の階に降りていく。

この前より魔物の種類が違うな⋯⋯


「この光景は異常ね⋯⋯」


「ふははは!!楽しいのだ~!」


 朱莉が口をポカーンと開けながら、ルシファーが時々爆砕させながら狩りをしているのを見ているな。


 ボス部屋に到着すると巻き角の赤い髪の女がこっちに向いて叫んできた。


「またあんたたちね?いい加減にしなさいよ~!!」


 レベッカが出てきたな。  


「おっ⋯⋯思ったより早かったな。待ってたぞ」


 15階層ぐらいで出てきたな。


「あんた達のせいで魔物が召喚済みになってて、新しい種類を取らなきゃならないのよ!ランキングポイントに反映させてるんだから返してよ~。


魔物の渦をとる余裕もないし、魔物が違うから冒険者が警戒して少し数が減ってるんだから~!


それでなくても封鎖してた分取り戻さないといけないのに!」


 レベッカは目を潤ませ涙声で言ってくる。


 ん⋯⋯そうなのか?魔物が生きてると、ダンジョンの性質なのかそれ以上出現しないようになってるんだな。


 魔法袋から倒した後はカウントされ、やっとダンジョンに出現許可が出るということみたいだ。


「ふむ⋯⋯じゃあお前の知ってるダンジョンの情報と交換しようじゃないか。いい情報くれるなら魔物を出現するようにしてやる」


「ええっ!? ダンジョンの情報?私をどうする気!? 」


 レベッカが身を震わせ手を交差して身体に巻き付けくねくねしている。


 ⋯⋯そういえばこいつダンジョンコアだったな。


「すまない⋯⋯言い方が悪かった。お前には余り興味がないんだ。宝の出るダンジョンを知りたくてな」


「宝の出るダンジョンね⋯⋯白亜の所ね。

変わり者のダンジョンコアがいるとこよ。人気がない所にわざわざダンジョン作って宝箱まで置いてるのよ。中の魔物は凶悪なものばかりで訪れる冒険者を生きて帰らさないようにしてるわよ。但し宝を持ち帰った冒険者もいるから、噂を聞き付けて宝目当てな奴等はごまんといるわ。白亜は強いものに目がないダンジョンコアでランキングポイントには興味を持ってないから言うこと聞かないのよ。場所は確か⋯⋯」


 場所はベルサイズから離れた峡谷にある場所でホワイトゴルジュと呼ばれるダンジョンがあるらしい。白い石灰岩に囲まれていて絶壁になっている場所で行くのも苦労するのだが宝の中身が街の装備なんて比べ物にならない武器や道具が入ってるというのだ。

 

 レベッカや街にあるダンジョンのコアは基本、街のそばにダンジョンを造ることで、冒険者にダンジョン内で活動をしてもらい、そこそこの魔物素材を提供するかわりに、ランクの低い魔物を置いて倒させるダンジョンらしく、冒険者がダンジョン内に要ることでポイントが加算される。

 宝箱の設置はランキングポイントを著しく消費するため下手に置くと採算が合わないとのこと。


 ダンジョンコアは一年に一度王城にあつまり、成果を確認される。

 街近くのダンジョンコアになるとランキングポイントが貯まりやすい為上位になりやすい。

 上位になるとダンジョンの広さやより強い魔物など様々な特典を得られるのだ。


「じゃあレベッカたちは王様に会ってるんだな」


「そうよ。年に一度集まる場所で特典をくれるのが王様達よ。貴族連中が話をしようとしても邪魔してくるけどね」


「王様になら私も会ったことあるわよ?」


 朱莉の言葉にレベッカが反応して朱莉を見つめる。


「ん?あなた⋯⋯どこかで見たことあるわね。⋯⋯黒狼の牙だったかしら?」


「黒狼の牙?朱莉、『フロストファング』じゃなかったのか?」 


「ランキングキラーの別の名よ?狼の仮面被って闇夜から攻撃してくる残虐非道の暗殺者よ?知らないの?」


「あわわ⋯⋯いいじゃない。私はもうフロストファングは辞めたのよ。今は夏樹達と一緒に行動をしてるわ」


 朱莉が焦って口を割ってはいる。


「ふーん⋯⋯貴族連中が最近慌ただしい動きがあったのはそういうことね。理解したわ。ところで教えたんだから返してよ」


「よし!じゃあルシファー魔法袋に入ってる魔物を生け捕りから仕留めてくれ。」


「わかったのだ!しばし待ってほしいのだ」


 ルシファーが魔法袋に数発魔法を撃ち込んでいく。


 バシュン!ドシュ!ガシュ!


「出来たのだ!」


「これで魔物が出現するだろ?」


「そうだけど⋯⋯なんか悔しいわね」


「また用があったら来るからな」


「来なくていいわよ!さっさと白亜のとこでも行ってやられたらいいわ!来なくてもいいようにこれをあげるわ」


 レベッカはイヤリングを取り出すと夏樹()に差し出す。


「これは?」


「それは私のコアから作ったイヤリングで通信に使えるわ。用があればそれで答えれるから、必要以上にこのダンジョンへ来ないでよね!」


 新しいダンジョンの情報も手に入ったし屋敷に戻るとするか。


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