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閑話 ランキングキラー 須藤朱莉



「あいつらが目標の奴等か⋯⋯」


目標を発見し、何時ものように偵察をおこなう。


 私、須藤朱莉(すどうあかり)はランキングキラーだ。

 異世界から転移召喚され今のポジションにいる。

 

 今回の対象を調べると朱のダンジョン閉鎖を招き、工房ギルド支部に入会し、鉱山でドラゴンをペットとして捕まえて、その2週間後の工房ギルドでの大会では2作品を作り特別優秀賞と優秀作を作成したとの事。


 朱のダンジョンでは上空に大規模魔法が展開されたのを確認されているので魔法能力の高いパーティーで桁違いなの魔法を使ったのは間違いない。


 複数の魔法陣を展開し、ダンジョンを閉鎖に追い込むとなると、並々ならぬ労力が要される。


 普通ではダンジョンの壁や天井はある程度は自然になおるようになっているのに、それ以上の被害が出たということは赤のレベッカの証言から確認された。


 また不思議な袋を使いダンジョンのモンスターから鉱石、素材といったものを詰め込みダンジョンコアのダンジョンポイントの消費を著しいほど使わせたのもレベッカから話があった。


 工房ギルド支部では素材を提供し、商品の質をあげたとして、工房ギルドマスターの評価を得て入会している。


 工房本部の管轄の鉱山に入り、質の悪いピッケルを使用したのに数種類の鉱石と宝石を獲得し、中で暴れていたとされるドラゴンを手懐け連れ歩いている。


工房ギルド大会の参加の為に準備期間が短かったのにかかわらず

評価を受けるほどの作品を作れるのは余程の腕が要される。


 しかし、調べてみても、工房ギルド大会の内容はトラブルのため鎧と酒を出品したとしかわからず商品展示はしばらくあとの事らしい。


商店などに聞き込みをおこなったが実になるような情報を確保できなかった。


朱莉は小さく呟き手持ちの携帯資料を時計型魔道具から表示させる。


 「ルシファーという名前の子供がいるというのもね⋯⋯登録者情報を信じきるのも良くないかもしれないけど⋯⋯しかも小さいけどドラゴンまで⋯⋯」


 冒険者ランクはそれぞれFランクなのにランキングランクはブロンズランクの中間に位置する。

 

しかもランキングランクの変動はダンジョンに入って急激にランク変動が感知された。


 ランキングランクの変動は履歴にて確認できる。

 

 冒険者ギルドで確認された姿では子供と男は丸腰だったという。


 冒険者ギルドで登録された情報を入手したがあまりにも、信じがたい内容だっただけに、いまだ現実味がないのだ。


 例外に獣人の女が魔導師ランクが元Cランクであったということだが魔導師ギルドでは研究所で籠って活動しており、魔力に長けていたとは記されてない。



 奴等のパーティーは子供が1人、獣人の女、ペットにドラゴン、そして男の3人と1匹だ。

 

「男は名前と格好からして私のいた世界の人間と似た可能性が高いわね。

魔導師ギルドで爆発事故が起こってから現れているのに記憶を無くしているし、職業がフリーなんて何にも出来ないと同じなのに別の何か隠してるのかしら⋯⋯」


 引っ掛かるのは『ルシファー』という名前と堕天使族だという事だ。冒険者ギルドに登録などする方がおかしい。

そして武器に隕石と記してあったという事⋯⋯


 だがメンバーにいるのにルシファーという子供はランキングランクには何も表示がない。


 ランキングキラーを任された特典として、倒したもののランキングポイントを獲得できるのだがルシファーはランキングランクに影響していないため旨味もない。もちろんドラゴンもだ。


「はぁ~異世界に来てからも本当に上の連中は人使いが荒いわね。ああ~休暇が欲しいわ。でも不思議な袋は興味深いわね。場合によっては戴こうかしら」


須藤朱莉はランキングキラーの能力として暗殺者スキルとスパイスキルを所持している。


『諜報』と『影潜伏』を駆使し、情報を掴み隠れ潜んで、場合によっては暗器を使いあらゆる角度からの攻撃をおこなう。今までもそれでやって来たし、今回も情報を収集してターゲットの判別をおこなう。


「さあ、お手並み拝見といきましょうか」


そういって影にまた隠れて近づくのだった⋯⋯









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