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ブロードソードを制作する。

受付のおばちゃんと別れて地の精霊(ノーム)のいる『精霊の導き』の部屋に向かう。  


1つ目の部屋の前に吊り下げられた札に『精霊の導き』と書いてある。


コンコン。


ノックをしてみる。 「⋯⋯」


返事がないな。


もう一度。コンコン。


「勝手に入ればいいよ~」


返事か返ってきた。


「失礼する」


中に入ると長い帽子を被った小さな小人が数人いる。 


地の精霊<ノーム>


四大精霊の1人で『土魔法』の元素と呼べる精霊。


他にも火の精霊(サラマンダー)は『火魔法』を


   水の精霊(ウインディーネ)は『水魔法』を


   風の精霊(シルフ)がいる。は『風魔法』を


それぞれは互いに助け合い、時に対立する。


ノームは細工スキルと多彩な土魔法を所有し良質な細工品を作ることができる。


性格は至って温厚で落ち着きを払っている。


しかし数が多いな。10人ぐらいいるぞ。


誰かが召喚したのかな?だけど札にはチーム名まで載ってたし、

定期的にいるのかもしれないな。


今は指輪作りをしているようだ。


「工房の作業の見学をしにきたんだ」


「そうなんだね~。まあゆっくり見ていきなよ~」


 ふむふむ。土魔法を使って細工していってるな。


 生成から細工まで小さな魔法かかかってる。



「ふむ。あれぐらいなら我輩もできるのだ」


 こらっ!挑発するような事を言うんじゃない。


「工房ギルドが賑やかになるのは喜ばしい事だから充分見て覚えていきなよ~」


 ノーム達にあれこれ教えてもらえた。


「工房ギルドにはいると鉱山に入って採掘ができるようになるんだよ~。鉱山には魔物も出ないし、鉱石で何か作ればお金も貯まるし、工房ギルドの大会にもでれるんだよ~。ちなみに僕たちはそこに住んでるんだ~」


 ほぅ鉱山採掘権が手にはいるのか。


 良いことを聞いたな。


 ノームの使っている道具の確認も出来たし、次のドワーフのいる『バッカス』にいこう。


「ありがとう。工房ギルドに参加出来たらまたよろしく頼む」


 ノーム達に挨拶をして部屋を出た。

 


 次に向かうのはドワーフのいる『バッカス』の部屋だ。


 ドワーフは鍛冶スキルが得意な種族で武器屋や防具屋、鍛冶職、と様々な分野で活躍している。


 『バッカス』は酒神様の名前だな。


 ドワーフの種族は酒が大好物とのこと。


「ドワーフは食事も酒中心ですね。ただエールでも金額はそれなりにしまして不満を言っています」


 この都市では酒はかなり高いらしい⋯⋯ドワーフの種族は酒の為に働いていると言っても過言ではないくらいだ。


 工房ギルドで酒を造るのもいいかもしれないな。


 ドワーフは武器を生産することでランキングランクはそこそこ位置を維持をしているようだ。


 さあ目の前に『バッカス』の札がかかっている。


「たのも~」


 ノックをする。コンコン。


「おうよ。入りな」


 髭がもっさりしたドワーフが返事をしてくれた。


 中に入るとドワーフがいる。


 もっさりしたドワーフと頭がハゲたドワーフに、髭が白くて長いドワーフの3人だ。


 鍛冶場の中でハンマーを持って鉄を打っている最中だった。


 時折、打ってある鉄を炉の中に入れて熱している。


「まあ何も無いところだがゆっくり見ていきな」


 鍛冶場のすぐ隅に武器が何本か刺さっているな。あっちには鎧があるな。


 ふむ腕はあるが素材のせいでいいものが造れてないな。


 ノーマルプラスか精々レアだろうな。


「ついでに素材提供したら、あなた方で製品を作って貰えるのかな?」


「うん?まあやってるが今は大会前で忙しいから時間がかかるぜ?」


 やはり何もない状態じゃどうにもならないか。


 仕方ないここは商業ギルドで酒でも購入してから出直すとしよう。


「とりあえず見させてもらって助かった。また寄らせてもらうよ」


「見学ぐらいならいいがあまり邪魔しないでくれよ」


 少し煙たがられながら『バッカス』を後にした。


 商業ギルドに行き最低限の食材と材料、酒を購入。


レオナは少し落ち込んでいる。


 魔導書(グリムブック)はポイントがあってもランクが低いと売ってもらえないとのこと。ゴールドクラスじゃないといけないらしい。


 魔法書(ソーサーラブック)は初級があったのでそれは何とか買えたとのこと。


「まあ魔法書(ソーサーラブック)の<水魔法入門>を買えたので良しとするのです」




◆◇◆◇◆◇




 工房ギルドに戻って、ブロードソード制作の為の部屋を借りる。


「さてレオナ、ルシファー手伝ってもらうぞ」


「レオナ、炉に火をかけてくれ。ルシファーは鉄のインゴットにソードラビットの角とワイルドリッパーの爪を混ぜてくれ」 


「わかりました。集え火よ!イングニション(発火)


「わかったのだ」


 ルシファーは風魔法で切り刻んで火魔法で鉄を溶かし混ぜていく。


『ジョブチェンジLEVEL-2』


鍛冶技能―――<剣術の匠>


錬金術技能―――<ソードクリエイト>


「新しい命を織り成せ<ソードクリエイト>」


 ぐにょ。曲がったソードを炉にいれながら形をイメージしていく。


「よしいい感じだ」


『ジョブチェンジLEVEL-1』―――鑑定師スキル『鑑定』


ブロードソード 『リッパーソード』ランク SR


 効果  『斬撃強化+2』『突き強化+1』

 STR+250



 イメージはブロードソードに合わせてあるのだが完全に別の魔剣となっているようだ。


 少し禍々しいし。


 まあブロードソードにはなったし後2本作ろうかな。






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