ダンジョンコア激おこ
「目にものみせてやるわ!伊達に長い期間ダンジョンコアをしてるんだから泥棒なんて許さない!配置にポイント沢山使ったんだから返してよ!」
ちょっと半泣きになりながらダンジョンコアは言い寄る。
「だって名前なんて書いてなかったぞ」
「名前持ちだなんてそんなの私のとこにいないわよ!そんなに強いのがいいなら試してあげるわ!」
ダンジョンコアがそういうとエリアが広く大きくなっていく。
ダンジョンコアの前に召還陣がひろがり中から魔物が出現していく。
オークジェネラル、ゴブリンキング、ハイトロール、グレートオーガ、ミノタウロスバロネットまで出てきた。
確かに強いのが出てきたな。
「こんな⋯⋯20階層で強モンスターが出てくるなんて!Bランククラスが戦うような魔物ばかりです!」
「許しをこうならこれが最後のチャンスよ。泣いて謝るなら今のうちよ?」
「だが断る!名前もついていない魔物を拾ったんだ。これからもそうするし、奪い返せるのならやってみるがいい。」
「反省の余地はないようね。では死んだら良い!ものどもかかれ!」
号令ともに魔物が一斉に飛びかかってきた。
『魔法障壁発動!』
ルシファーか魔法障壁が発動し、見えない壁が魔物を阻む。
「マスター、小娘は我輩の後ろに来るのだ。我輩の見せ場を特等席でみていくと良いのだ!ではいくのだ!」
「ルシファー、ダンジョンコアは殺すなよ。話がしたいからな
ダンジョンが消えるのも困るし」
「わかったのだ!」
『天地万有の声…リンク。ルシファーに新たなスキルを生成します』
『スキル、魔法双剣作成が使用可能になりました』
「うむ新しいスキルか。面白そうなのだ!」
スキル使用――『魔法双剣作成』――『風魔法』『雷魔法』を使い双剣を生み出す!
「疾風迅雷なのだ!」
ルシファーの動きが音速に変わる!
フ
ォン!
風切り音が聞こえ目の前の魔物を切り裂いていく。
ズバン!バシュ!
あっという間にオークジェネラルとゴブリンキング、ハイトロールが首と胴体が2つに別れた。
「グモー!」「グギャン」「ウゴゴ」
2つに別れた魔物は光に包まれながら消えていく。
「うそっ!一瞬で3体も倒されるなんて!!強いとは思っていたけどここまでとは。ただ残りの2体の強さは別よ!」
ルシファーに目標を変えたミノタウロスバロネットとグレートオーガがルシファーに向かって攻撃を繰り出す!
ルシファーの双剣でグレートオーガの両腕が切り落とされ攻撃を繰り出してきたミノタウロスバロネットに向けてグレートオーガを蹴飛ばした。
グレートオーガがミノタウロスバロネットの大斧がグレートオーガの脳天を貫いた。
ミノタウロスバロネットはそのまま消えゆくグレートオーガを尻目に体勢を整えようとする。
その隙を見逃さず首に紫電一閃を叩き込む。
ミノタウロスバロネットが大斧を落とし倒れ混むと消えていった。
「そんな全滅だなんて!奥の手を使うしか…いでよヒュドラ!」
ダンジョンコアが新たな召還陣を発動し、大型の蛇頭が9つのヒュドラが出現する。
「この子を使用しないといけないなんて思わなかったわ!これで本当にあんたたちは終わりよ」
ダンジョンコアは勝ち誇った様子でヒュドラの後ろに隠れる
「ヒュドラは9つの首を全部を潰さないと再生してしまいます。毒も持っているので強さはAランクの魔物だと言われています」
レオナは少し困った顔でヒュドラを見つめている。
「さすがにまずいか⋯⋯」
「ヒュドラなのかー。歯応えがあるといいんだけど、まあ特に問題はないのだ!」
首のひとつから冷気が放たれ魔法障壁に当たりながら拡散していく。
「双剣は一時やめなのだ」
ルシファーが魔法解除し、双剣を消していく。
「あまりうねうね動かれるのもうっとうしいのだ。『グラビティプレス』」
高密度の『重力魔法』がヒュドラを覆い持ち上げていた首が地面に叩きつけられ顔があげれない状態になっている。
「うぎゃー重いよー!」
ダンジョンコアも地面に土下座した感じになっている。口の端から泡が出ているようだ。
「あっ!ダンジョンコアがいるの忘れてたのだ。こっちに来るのだ。『範囲瞬間移動』」
ダンジョンコアは俺たちの横瞬間移動してきた。さっきの魔法で半分意識が飛んでいるようだ。
「我輩のとっておきをお見舞いするのだ!魔法障壁剛波!
範囲瞬間移動隕石群流星」
ブゥン。ドドドッッドドドッ!!
ヒュドラの頭上に魔方陣が展開され無数の隕石が降り注いでいく。
ヒュドラはどんどん落ちてきた隕石に潰され消えていくが隕石群流星は変わらずダンジョンの床を攻撃し、遂にはヒビが入り穴が開いていく。
ズズン!下の階が崩落した。
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