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飽食のセッカは世界の均衡を破壊する

食べても飢えるこの街の行く末をセッカはただながめるしかなかった。


このままではこの街は滅びるだろう。


最近ではクラウスの軍艦がある街に進軍したと連絡があった。


それにしてもクラウスの動向がおとなしい。


いままではこんなことは無かったのだが。


今こそ禁じられたあの技術の解放をするときがきたのか。


セッカは決意し導きのメダルを天にかざし中央都市に向かって力を解放する。


大地はひび割れ中央都市はバリアを覆い宙へと浮かび上がった。


「皆のもの今こそ飢えから救ってやるぞ」


セッカの導きのメダルの力は『反発』


この力によりあらゆる理を破壊することとこの現象によりこの日、世界の均衡は崩れることとなった。



◇◆◇◆◇



時は数時間まえにさかのぼる。


自分の街で過ごしているといままでにない事が起こった。


女神を名乗る女が連絡をしてきたのだ。


『あなたが如月夏樹ね。ルシファーとともにやってきたみたいだけど、あなたはだまされてるわ』


なんだ急に…。


ルシファーはどうしたんだろう。


こんな時にはいつもは反応があるはずなのになぜかルシファーの存在感がない。



『天地万有の声のルシファーのリンクが外れました』


なんだと?


いそいでルシファーを探す夏樹。


ジョブチェンジLEVEL4 気配探知


微弱だが世界樹の前にルシファーの反応があることがわかったのでそちらに向かって走り出す。


いた!!


「ルシファー!!」


「マスター…」


ルシファーの声は小さい。


ルシファーは後ろを向いているので顔は見えないがちいさくふるえているようにみえた。


「しばらく用事ができてしまったみたいなのだ」


ルシファーの声は自信がまるでないような声で一言、一言をゆっくり言葉にする。


そこに光が輝き女神が現れゲートが開く。


『さあルシファーよ時間です。いきますよ』


「わかったのだ」


「待てよ!!なんで理由もいわず行ってしまうんだ!」


ルシファーの肩をつかむとルシファーはびっくりしたかのような顔をした。


ルシファーが溢れていた感情がこぼれてしまったのか涙がこぼれている。


「うう…さよならなのだ」


このとき地面が揺れ出し夏樹は動くこともできなかった。


この時にルシファーは行ってしまった。


街は被害が少なかったようだが地形が変わっている。



だがルシファーの残した仲間たちが協力してくれたおかげで街は被害にあわなかったようである。


ルキフゲがゆっくりと歩いてくる。


「ルシファー様は行ったようじゃの。おいおぬし。気がつかんかったか?」


「なにを…」


そういえばなんでリンクが外れたんだ?


夏樹がステータスを確認する。


この時残存した魔力の記憶を夏樹は感じた。


夏樹は目を閉じルシファーの残した魔力の記憶を手に取る。


フラッシュバックが起こり夏樹はその力に懐かしさを感じた。


ルシファーは夏樹をかばい1人女神の元へいったようである。


導きのメダルが共鳴し1枚のメダルが生成される。


その導きメダルはルシファーの横顔と刻印が記されていた。


「おぬし、そのメダルは世界を破壊する力だぞ。どうするのだ?」


ルキフゲはその能力を知っているようだった。


「ルシファーを取り戻しに行こう」


「うむ。良い返事じゃの。では準備は整っておるぞ」


パチンと指を鳴らすルキフゲ。


ゲートが開き新たな世界の道ができたようである。


様子の変化を感じたパイモン、バティン、ベルゼブブがきている。


「過酷な道であろうが無事を祈るぞ」


「ああ行ってくる」










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