『猫を拾ったのですが』
久しぶりの猫作品です。
久しぶりすぎて猫率が・・・
野良猫を拾ったのです。
可愛いと言うよりは
ブサカワ系?
とりあえず、大人しかったので
シャンプーをしてゴシゴシ拭いて
今は、リビングでご飯を食べさせております。
「美味しい?」
「(ガツガツ ガッ!)」
「うん?」
「ゲホゲホッ! う、ウゲッ!!」
「えっ? だ、大丈夫!?」
「すまない・・・ エサが気管に・・・」
「もう、気を付けてよね?」
「うむ・・・」
普段の動きは、のそのそゆっくりなのに
ご飯を食べるときだけは、俊敏な猫・・・
やっぱり、野良だと他の猫に横取りされたりするから
急いで食べる必要があるのかも知れませんね?
「って!! 今っ!!!」
「にゃ、にゃぁ~ん?(ギクッ!!)」
「喋ったよね!?」
「にゃ~ん??(汗)」
「人間の言葉、喋ったでしょ!?」
「にゃう~ん???(焦)」
この猫もどき!
がしっ! っと捕まえて背中やお腹に
ファスナーを探してみたのですが
やっぱり、そう言うのは付いていなかった・・・
「気のせいかな・・・?」
「にゃ、にゃぁ~ん(キノセイデス)」
「本当は、中身は違う?」
「にゃぅ!!(ソンナワケナイ・・・)」
「妖精さんが入っているのかな?」
「にゃん!(ソウデス、ヨウセイデス)」
「50代の小さなサラリーマンとかかな?」
「み゛ゃ-!?(ギクッ!)」
「って、そんな訳ないよね~(笑)」
「にゃふぅ・・・(ナイナイ)」
それにしても・・・
食べている時って、すごく必死な猫です。
ガツガツ食べてます・・・
早食いだから、こんな体型になっているのでしょうか??
丸いというか・・・ 楕円というか・・・
猫というか・・・ アザラシというか(泣)
「あっ、他に好きな食べ物とかある? 買ってくるよ?」
「マジで!?(嬉) 上カルビの焼き肉とかでもっ!(照)」
「ふふふ、今! 絶対ハッキリ喋ったよね?」
「Σ(=□=)!(しまった!)」
「ご飯の時なら、引っかかると想ったんだけど」
「・・・・・・(焦)」
「まさか、こんな簡単に引っかかるとは(泣)」
「にゃ、にゃぁぁぁぁ~ん(涙)」
あぅ・・・
なんか、本当にこの猫泣いてる・・・
鳴いてるじゃなくて、泣いてる・・・
お、おじさんが泣いてる(泣)
「とりあえず・・・」
「グスン・・・」
「他では、喋らないでよね!」
「わ、分かりましたっ!」
「そこは、日本語なんだ・・・」
「はうっ・・・」
本当に、大丈夫なのでしょうか・・・
よく野生でここまで生きてこられたな~
って想います(泣)
「あとっ! これは重要な事だからねっ!」
「はいっ! 何でしょうかっ!!」
「お風呂は、絶対に覗かないでね」
「は、はい」
「あと、トイレとかも駄目だからね!」
「はい・・・」
「それと、寝るときは別室ねっ!」
「はうぅー!!!(悲)」
あぁ、この猫・・・
絶対中身はおじさんだと想った瞬間でした。
「そう言えば、まだ名前を決めていなかったね?」
「にゃぁ~?(名前!?)」
「キラキラネームはやめておくから安心して」
「にゃふ(安心)」
何か格好良い意味を持った名前が良いですよね・・・
それでいて、呼びやすい?
「あっ・・・」
「にゃ?」
自分でも解りませんが
何故か? どうしてなのか・・・
一つの単語と意味がセットで頭に浮かびました。
「ぐら♪」
「にゃい?」
「Gladiatorのぐら♪」
「えぇー!?(驚)」
「意味は剣闘士だったような?」
「にゃ~?(何?)」
「その肉球じゃ、剣は握れないだろうけどね♪」
「Σ(=□=)!(じゃあ、何で剣闘士!?)」
そして、流石の早食い・・・
名前を決めている間に食べ終えていました。
「もう食べたんだ・・・」
「げふっ!(失礼した)」
食後の運動?
ごそごそと部屋にあるヒモで即席猫じゃらしを作ってみたり。
どうだ♪
「シュルシュル~♪」
「?????」
「ぴゅ~ん♪」
「???????」
「あれ?」
「???」
私の作った猫じゃらしでは駄目だったのでしょうか?
と言うか、動く物にはもっと反応してくれても良いと想うのに
全く・・・ 少し首を動かす程度で動く気配無しです(泣)
「猫じゃらしだよ?」
「にゃぁ~?(それは知ってるが?)」
「・・・駄目です。この猫、戦う気が無い!」
「だって、疲れるじゃん」
「って! 猫語で喋るか、日本語で喋るかどちらかに!!」
「ビクッ!!」
でも、一度決めた名前・・・
簡単に別の名前に変えたりするのは
やっぱり良くないし・・・
「兎に角、今日からぐらちゃんだからね!」
「御意!」
「急に、難しい返事で返してきたね!?」
「お褒めに預かり光栄の至りに存じます」
「なんか、キャラ変わってない!?」
「お気遣いは無用にございます」
・・・本当に、中身は50代のサラリーマン!?
ペットウェアにスーツって有るのかなぁ・・・
多分猫用では小さいだろうから小型犬用?
あっ・・・
駄目です。
想像しただけで、普通のおじさんになってしまいました(泣)
「まぁ、これからよろしくね♪」
「今後とも宜しくご愛顧のほどお願い致します」
「・・・ビジネス!?」
「にゃ~ん♪」
「そこは猫語なのね・・・(汗)」
「うむ」
なんか・・・
本日、変な猫を拾ってしまいました。
たまに、こう言う猫が居るので・・・
本当に疑ってしまいます。
何やら、猫は人間の見ていない所では
普通に二足歩行で歩いて紅茶を淹れて飲んだり
人間の言葉で会話をしていたりと言われておりますが
本当かも
って想ってしまいます。
にゃはは~