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果実  作者: 睡恋
6/8

19時を過ぎた頃、


ガチャっと玄関の方から物音がした。


玄関が開いたと同時にチリンチリンと、


詩織の趣味でつけている、


金魚の風鈴が音を鳴らした。


雄輔が帰ってきた合図だ。


パタパタとスリッパの音を廊下に響かせながら、


食卓に一言、"ただいま"


と言って入ってきた。




「おかえりなさい。」


朝はなかなかゆっくりすることが


出来ない二人にとっては、


一緒に食卓を囲むことが出来る


という事が一番の嬉しいことなのだ。




「お疲れ様。ちゃんと温かいカレー、


用意しといたよ?


早く食べよ?」


そう言われると雄輔は、


着ていたスーツのジャケットを脱ぎ、


近くに置いてあるハンガーに掛け、


椅子に腰を掛けた。




「はい。どうぞ。」


「美味しそうなカレー。


いただきます。」


雄輔は手を合わせて挨拶をすると、


向かい側の席に詩織が腰を掛けた。




「疲れたでしょ?


カレー、食べたらお風呂に入ってね。」


とても気が利く子だ。


きっと、


優しく、気が利く性格に、


雄輔は惚れたのであろう。




「…いつもありがとう。」


「え?…急にどうしたの?気持ち悪いな。」


少しツンとしたところも、


詩織の魅力的なところである。

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