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果実  作者: 睡恋
3/8

桜の舞う昼休み。


4月に第一志望だった大学に入学し、


楽しい学生生活を謳歌している 泉詩織は、


誰にも言えない"秘密"を持っていた。




「桜が綺麗だね〜」


隣で呑気に桜を見ているのは、


高校からの友達である 佐伯史華だ。




「ねぇ…史華。」


「なぁに?」


彼女は天然パーマで、


ふわふわと揺れる髪に桜の花弁が一枚…




「…桜、髪についてるよ?」


「あっ…ほんとだ〜」


ふふ。と可愛らしい笑みを浮かべる。


そんな彼女にでさえ


秘密を教えることは出来ない。




兄の事を愛してるなんて。。。

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