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天は二物を与えたか  作者: こにゃ
第一幕
2/2

「………ん……あ?」


 ふと目を覚ました。


 いやちょっと待って、おかしいでしょう!

 私さっき死んだばかり……


「あら、起きたの?」


 女の人の声がして、ぬぅと頭が――………!?

 この女性は誰ぞ!?しかも大きい!


「昨日遊んでいる最中にいきなり倒れたからビックリしたのよ~、大丈夫かしら?」


 いや倒れたとか言われても………

 私さっき死んだばっかなのに…………


「ご飯できてるわよ!さ、行きましょ?」


 大きな手に抱えられ、あれ、もう一人いる。

 私の隣に誰かいたようだ。


 大きな赤ちゃん。

 私と同じくらいの大きさ……まさか、私も赤ちゃんだったり………


「今日はキャロさんのお粥よ~!今日こそちゃーんと食べてもらうからね!」


 ……………赤ちゃんでした。

 かなり衝撃です。


 まぁ、前の記憶を持ってもう一度人生を送ることができる、なんてそう無いだろうから楽しませてもらうけど………


「「はぁ……」」


「あら、同時にため息だなんて!仲良しね、でもそんなにキャロ粥が嫌だったのかしら……」


 慌てて笑顔を見繕う。


 ……同時に?

 まさかあの人!?

 …………なんて、流石にないわよね。

 同時に死んだ人?

 世界のどこかにいるかもしれないけど、そういないわよね。

 となると…………

 いや、まさか………

 と、目の前の赤ちゃんが困ったような目をして耳をポリポリ掻いた。



―――――


 「何だ、どうした」


 「何ですいきなり……」


 「お前、気付いていないだろ。困った時とかに耳を掻く癖があるのを」


 「あら、いやだ!そうだったの?」


―――――


 まさか、この子も『私』……?

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