表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

君の名は

作者: ささ

かからないとわからない

背中を駆け抜けるゾクゾクとした感覚。

強く感じる鼓動、荒い呼吸。

脳がまるで沸騰してしまったかの様に熱く考えがまとまらない。

目が潤み、映るものは皆光り輝いて見える。


いったいどうして、なぜこんな風になったのか。

君の名が知りたい。



昨日一昨日の事柄が脳裏に蘇る。


大衆居酒屋で飲み会。仕事をはじめてからなかなか会えなくなった奴らとの久しぶりの逢瀬だった。

学生時代はビールばかりだったが、最近は日本酒もいけるようになった。熱燗は酔える。

せっかくの集まりただから喋り倒したい。

熱燗は今夜は封印だな。なんて思いながら参加したのだった。


近況報告は、結婚はまだか、フリーになった、出張多くて、ボーナスねぇよなんて事柄を話した。

男も女も良き間柄である。学生時代の恋人も参加していたが特に盛り上がる会話はできなかった。向こうはこちらを気にしてはなさそうだった。こちらは多大に気にしてるってーの。何度か見つめてしまった。当たり障りない会話には参加できたけども。

他の奴らは旅行の計画を立てていた。自分は面子に数えられてなかったのは時間が合わなかっただけだよな。他意はないよね。

少し緊張したけど楽しい時間だった。


家に帰ってからもふわりふわりと酔っていて、布団にゴロンと寝た後もぼんやりしていたっけ。

喋りすぎて喉が痛かった、なんて思いながら眠った。元恋人の顔がちらついたけど気にしたら負けな気がしてた。



翌朝、起きると喉までカラカラだった。顔を洗ってうがいをする。

さっぱりしたら、向かい酒。

楽しかった時間を思い返していたんだが、何かがおかしい。


心臓がドキドキする。

なんだかゾクゾクする。それも呼吸をする度に。

目が潤み、吐息は熱を発するようだ。

ふわりふわりとして歩みに現実感がない。


もしかして、KOI


なんて思ってみたけど、そんなわけはない。

熱を測って38.6度。わお、医者にいかなきゃだなぁ。

近くの町医者に行って検査してわかる。


君の名はインフルエンザA型。

タミフルを出された。

症状の表現が似てると思ったんですけれど、表現がうまくできませんでした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ