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アンゲルス  作者: Leone
第四章 遠征
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第百九十五話 予測

 人間世界へと無事帰還を遂げたランツァ一行。

 こちらの世界では既に夜になっていた。一体どれ程の時間、アザルドにいたのだろうとランツァは疑問に思うが、今はあまり考えないように努める。

 彼らはなるべく人目を避けるようにして、町の中でも暗い裏道へと歩を進めていった。

「これからどうする?」

 と、ウィリアムがこれからすることを決めようと促す。

「とりあえずは、アンゲルスと合流しないと」

 おそらくそれが最優先だと、ランツァは述べた。

 だが――

「その必要はないですよ」

 彼の意見を否定する者が、たった一人だけいた。

 しかし、ランツァ、ウィリアム、ガルメラ、ジェネスの誰の否定でもなかった。

 彼ら以外の人物の声。

 その声の主を、ランツァ達は知っている。

「エレシス! どうしてここに?」

 そう。ランツァが嬉しそうにして言ったように、声の主はエレシスだったのだ。

「キリエ先輩が、そろそろ帰ってくると思うと言いまして。それで、皆であなた方を探していたんです」

「なるほど……」

 なぜキリエは、ランツァ達が帰ってくるタイミングを予測できたのか。

 この場にいる誰もが不思議に思ったが、ただの偶然だろうと思い込む。

「あの……少々訊きづらいのですが、何か情報などは得られましたか?」

 本来の目的を達成できたのかと、エレシスは気まずそうに尋ねた。

 その質問に対して、ランツァは胸を張ってこう答える。

「もちろん!」

 果たして、彼らはアンゲルスの天使達に認めてもらえるのだろうか。

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