表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アンゲルス  作者: Leone
第三章 八高対抗戦
171/229

第百六十八話 再び、アザルドへ

「この僕が、獲物……!?」

 恐怖と驚愕が、ジェネスを押し潰す。

 エストの言葉からは、嘘は感じられない。故に、どうしようもないくらいに恐いのだ。

「ジェネス、しっかりしろ!」

「ランツァ……」

 ランツァのおかげで、どうにか正気を取り戻せたようだが、安心するのはまだ早い。

 なぜジェネスが狙われているのかは謎だが、問題なのはアグウィスに狙われているということ。

 数多の悪魔を統べる王すらも超え、誰もが最強と呼ぶアグウィスに――。

 しかし、それが最大の問題ではない。

 最大の問題は――

「俺達だけじゃ、護れないってことか……」

 アンゲルスの者達だけでは、アグウィスに対抗できないということなのだ。

「だから、お前らと手を組んだ方が良い、か……」

 確かに、悪魔側と協力すればアグウィスに対抗できるかもしれない。

 即ちそれは、仲間の命を救うことを意味する。だが同時に、敵の復讐に手を貸すことにもなるのだ。

(復讐、か…………)

 その行為が、何を生むのかをランツァは知っている。

 ――復讐は、新たな復讐を生む。

 負の連鎖。悪循環。

 消えることのない憎しみは、誰も望まない。

 なのに、そんなことのために手を貸すのは愚の骨頂。

 でも――

「わかった。手を組もう」

 仲間を失うわけにはいかないんだ。

「――王よ」

「わかってる……」

 何かを促すエストに対して、ティナがその一言だけで応じていた。

「あなた達を信頼して、案内するわ」

「案内するって……どこに?」

 唐突すぎて、ティナが何を言っているのか理解できないでいるランツァ。

「わたくしの城に」

 ティナの城――つまり、破壊を称するレギオンの王の城に。

 ティナの作り出した赤い扉の中へ入り、彼ら全員は城を目指して悪魔の住む世界――アザルドへと足を踏み入れたのだった。

第三章、漸くです……orz

更新スピードが遅くて本当にすみません。

それでもここまで読んでくださった方々、本当にありがとうございます><

次章は少し時間が戻りますが、出来る限り面白くしていきますので宜しくお願いします。


※第三章の続きは、おそらく第五章になります。(それまで続きは楽しみにしていてくださいm(_ _)m)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ