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アンゲルス  作者: Leone
第三章 八高対抗戦
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第百四十三話 補助能力の追撃

 決勝戦が始まってから、初めてのランツァチームの攻撃。

 チームのリーダーであるランツァが、渾身の力でボールを投擲しようとする。

「うおおおおおおおおおおおッ!!」

 響き渡る雄叫び。

 ランツァは、金髪の男ただ一人だけを睨めつけていた。

 そんなランツァに、金髪の男は恐れを抱いていた。先程までは自信に満ち溢れていた、彼が。

 だが、そんな事ランツァには関係ない。

 容赦なく、ランツァの反撃が金髪の男へと襲いかかる。

 即ち、現状では全力のランツァのボールが、放たれたのだ。

 対する金髪の男は、受け止めようとはしなかった。そうするのは危険だと、判断したために。

 ならば、残された手段は一つ。

 ――そう、避けるしかない。

 反射的にそう考えた金髪の男は、横方向にボールを回避する。

 その時、金髪の男の視界に、何かをしようとしている少女の姿が入った。

 不敵に笑う、レリアの姿――。

 片手を肩の高さまで上げ、微量の力を解き放っていた。

補助能力ネセオス

 誰にも聞こえないくらい、小さく呟く。

 直後、ボールの軌道が変わった。

「――――ッ!?」

 息を呑む金髪の男。

 漸く、レリアの狙いを理解したのだ。

 ランツァのボールを避けた直後の彼の体勢では、即座に回避行動を取る事は不可能だ。その事に気付いたレリアは、補助能力ネセオスでボールのベクトルを補助する。そして、無理矢理金髪の男の方へと軌道を変えたのだ。

 果たして、その追撃は金髪の男の腹部に命中し、彼を外野へと強制移動させた。

「畜生……ッ!」

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