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アンゲルス  作者: Leone
第三章 八高対抗戦
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第百三十五話 魂胆

「あり得ねえ……ッ!!」

 ランツァは目の前で起きた出来事を信じられず、ただ驚愕し、それを否定していた。

「俺の……ボールを止めやがった……」

 ランツァは大天使をも超えた存在。ただの人間が、ランツァのボールを防ぐ事など、まずあり得ない。ランツァが手加減をしているとはいえ、受け止められるなどあり得ない。

「おいランツァ……。お前、手加減し過ぎてないよな?」

 焦りの表情を浮かべるウィリアムが、そう問いかけた。

「当たり前だ……。あいつ、ただ者じゃねえぞ……」

「だったら、もう遊んではいられないわね」

 そう言いながら、先頭に移動するキリエ。

「漸く……本番か」

 赤髪の男がそう呟いた直後。

「いくぜ、お前ら」

 相手チームの反撃が開始する。

「来るぞ!」

 その一言で、ランツァは全員に厳戒態勢を促していた。

「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォッ!!」

 凄まじい雄叫びを上げて、赤髪の男がボールを放つ。

 狙われたのは――先頭のキリエ。

「それが普通よね……」

 キリエは右に回避し、問題なくやり過ごそうとする。

 だが、そう簡単にはいかなかった。

 ボールの軌道上に、外野の大男が現れたのだ。

 大男はボールを受け取り、すぐにキリエに向かって投げようとする。

 赤髪の男の狙いは、これだったのだ。

 わざとキリエに回避させ、次の攻撃を回避できない体勢に陥れる。いくらキリエでも、この状態から大男のボールを回避するのは不可能だ。

「キリエッ!!」

 それを察して、動き出すランツァ。

 しかし――間に合わない。

「もらったぁ!!」

 大男のボールが、キリエを襲う――。

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