表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アンゲルス  作者: Leone
第三章 八高対抗戦
132/229

第百二十九話 雷龍の極大金槌

「潔いな……。俺は好きだぜ、己の弱さを理解できる奴はよ……」

 トルスはそう言うと同時に、再び雷龍に変身して力を解き放つ。

 彼の全身から発せられ、バチバチと音を鳴らす雷。

 アランは戦闘態勢に入ったり、腰に差してある剣を抜いたりしなかった。

 本当に生きる事を諦め、死を受け入れようとしているのだ。

「……アラン・イルス、何か言い残す事はあるか?」

「……いや、ない……」

「そうか……」

 トルスが、全身を覆う雷を右腕だけに集中させ、高く掲げる。

「全てを破壊する雷を統べし龍よ、我が前に在る悪を滅したまえ」

 右腕だけに集中した雷が増幅し、同時に黄金の輝きも増す。まるで、太陽のような眩しさだ。

雷龍の極大金槌ブロトドラゴンハンマー――ッ!!」

 トルスの右腕が振り下ろされる直前――右腕に集中していた雷が放出され、巨大な雷の金槌が創造される。

金槌の頭の部分が、龍の頭になっている金槌。

 そして、遂にトルスの右腕は振り下ろされ、宙を切った。それに従って、金槌も同じように振り下ろされた。

 ただし、金槌はアランを頭上から襲いかかるように――。

 直後、閃光と爆風、そしてあらゆるものを消し飛ばす力が、その場を埋め尽くした。




 変身能力をもつ悪魔、アラン・イルス抹殺。

 立ち入り禁止区域侵入者、アグウィス・ファイ・インヴィクター、アラン抹殺の際に逃亡。

 後に、ヴェルーダ、リネア、シエンスが到着し、トルスと共に帰還。

 これは人間の裏組織――即ち、科学側の記録によるものである。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ