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アンゲルス  作者: Leone
第三章 八高対抗戦
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第百二十六話 不明朗

「なぜ、てめえがここにいる?」

 トルスは突然現れたヴェルーダに驚きながら、そう尋ねた。

「理由くらいわかるだろう。トルス、お前がこんな所で暴れているのを、止めるために来たんだよ」

 当然の事のように、ヴェルーダは答えた。

 しかし、

「違うな」

 アグウィスはヴェルーダの言葉を否定した。

「トルスが暴れるのを止めるってのは、筋が通っているように思えるかもしれねえが、本当の理由はそれじゃねえ……。俺に聞きたい事があるんだろ?」

 ヴェルーダは暫く沈黙して、重い溜息と共に問いかける。

「アグウィス……、平和主義のお前がなぜ、トルスと闘ったんだ?」

「科学側を、従えるために闘ったんだよ。ソールが動き出した以上、協力してくれる奴がほしいからな……。それじゃあ」

 今度はこっちの質問だと、アグウィスは続ける。

「悪魔のお前が、こんな事を聞いてどうするつもりだ?」

 口の端を吊り上げて、妙な事を言うアグウィス。

「な、何を言ってんだ? 俺が悪魔だって? そ、そんな事、あるわけないだろう……」

「おい、アグウィス……。ヴェルーダが悪魔って、どういう事だ……!?」

 ヴェルーダは視線を彷徨わせ、トルスは嫌な予感を覚えつつ愕然としていた。

 そして、アグウィスは苦笑を浮かべながら、怪しそうなヴェルーダを指差して言い放つ。

「ヴェルーダに化けた悪魔だろ、お前は」

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