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アンゲルス  作者: Leone
第三章 八高対抗戦
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第百十七話 死の悪寒

 アグウィスが猛スピードで男に向かって突進する。

 上空にいる、敵に向かって――。

「いくらお前が瞬間移動テレポートで回避しようと、俺にとっては無意味だって事を教えてやる」

 アグウィスは握り拳をつくり、それを男に向けて放とうとする。

「無意味、ですか……」

 直後、男の姿が再び消えた。

 しかし、今度は男がどこへ瞬間移動したのかが、一瞬でわかった。

 その場所が、アグウィスの目の前だったからだ――。

 突然の出来事に、思わずアグウィスは愕然とし、動きを止めてしまう。

 その隙を、男は決して見逃さなかった。

「それはこちらのセリフですよ」

 男はそう言うと、広げた掌でアグウィスの胸部を張り飛ばす。

「ぐッ!!」

 アグウィスは為す術もなく、地面に向かって弾丸のように落ちていく。

 そして地面にぶつかると同時に、アスファルトが砕け散り、周囲にその破片の雨を降らしていた。

 男はそれを見届けながら言う。

「この程度ですか……、最強の悪魔というのは……。まったく、話になりませんね。素直にここから去っていれば、死なずに済んだかもしれないものを……」

 男が念のためにアグウィスの死を確認しようと、地上に降りようとしたその時――。

「誰が死んだって?」

 背後から聞こえたその声に、男は死の悪寒を感じた。

 恐る恐る男は振り返り、声の主を確かめる。

「俺は平和主義者だが、最強って呼ばれている悪魔でもある。……つまりだな、最強っていうのは、一番強いって事なんだよ。お前みたいな雑魚相手に、俺が死ぬわけがねえだろうが!」

 声の主アグウィスは、怒りを露わにしていた。

 己を侮辱した、この男に対して――。

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