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アンゲルス  作者: Leone
第三章 八高対抗戦
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第百十二話 ボウリングボール<フェルムボール

「一応、説明しておくべきか……」

 おもむろに、担任は説明をしようとする。

 フェルムボールについて――。

「基本的なルールはドッジボールと同じだが、ボールが特殊な物でな……。重量が十キロもあるボールを使って、ドッジボールをする。それが、フェルムボールという競技だ」

 十キロのボール。ボウリングボールの中で最も重い十六ポンド、つまり約七キロのボールよりも重いというのか。

 そんな物を人に向かって投げれば、間違いなく怪我人が出るだろうに、なぜそんな競技をするのを許されているのだろう。

「フェルムボールは、ある伝統に繋がっているからね」

 ティナがそんな疑問をもっているのでは……。キリエはそう考え、独り言のように然りげ無く、ティナに教える。

「別に強制参加じゃないし、やりたいならそれで構わない、っていう事になってるのよ。ただし、相応の運動能力を認められていないと参加はできないけどね」

「まあ、君にはあまり関係のない事だろうが……」

 担任はそう言い、教卓を両手で叩き、

「そろそろ休憩時間だが、その後でスポーツ大会――つまり、八高対抗戦で行なわれるそれぞれの競技のチームを決めるぞ」

 教室に響き渡る、張りのある声で言い放った。

「オーッ!!」

 妙にハイテンションなウィリアム。本当に楽しみにしているみたいだ。

「まずは予選を通過しないとな……。問題はそこから先だからな」

 ……予選?

 ウィリアムの言葉にティナは軽く首を傾げたが、気付いたのは近くにいるランツァとレリアだけだった。

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