表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

あなたのうしろに

作者: タンサン

深夜零時、パソコンの前

誰もいないはずの背中に違和感が生じる。

一人暮らしの私にとっては、この部屋はくつろぎの生活場所なのに


だれかいる。


感じたことの無い何かが背中から伝わってくる。

こんな時、映画なら怖がりながらも確かめようとするが

現実では恐ろしくて振り向くことなど到底できない。

逃げ出したくて震えながら目を閉じても何も変わらない。


どこかから妙な声が聞こえる。


何かを伝えようとしてるが何処から聞こえてくるのか

分からない。


だれかいる。


耳を澄ますとかすかに解ってきた。

声とは違う不思議な感覚が体中によぎってくる。

耳からではなく頭の中へ囁いてるみたいに・・・

と、感じた瞬間、

目は閉じているはずなのに何かが見えてきた。


この部屋だ!


でもそこでは見たことの無い誰かが女性を殴っている。

女の人は血だらけで逃げ惑いながら叫んでいる。


「やめてよ」

「痛い」


現実なのか分からず目を開けてみると

パソコンの秒針は止まっているのに・・・

いったい何処から見えているのだろう


夢なのか?


霊感の無い私が何故こんな事に遭遇するのだろう

いったいどうなっているのか考えられない。


夢なら覚めてください!


願うように問いかけるがどうにかなる訳でも無く

いつの間にか体が動かなくなっているし声も出ない!                                                                      その時、声が消えた。

いや、女の人が声を出せなくなっているのだ!

目も虚ろになっているのに暴力を止めない。


私の目からは涙が溢れてきている

何故だろう、あの人が私に何かしたのか?


「うっ」


吐息の後に力が抜けてぐったりしてしまった。

その姿を見て殴るのを止め立ちすくみ自分の手を見た。

興奮していたのか体中血だらけで指が折れ腫れあがっている。

しばらくしてから我に返りそっと近づいて様子がおかしい事に気付いた。

息をしていない!

慌てて、その人は足早に玄関に向かい

逃げるように立ち去っていった。

女の人を置き去りにして・・・


殺されたの?


さっきまで赤く火照っていた全身が

見る見るうちに黒くなっている。

深夜のはずなのに日の光が差し始めた。

まるで早送りで長い時間見せられていたようだったが、その光が目の前を真っ白にしたと思えば

急に頭が軽くなり背後の違和感が消えた。


いったい私は何を見ていたのだろう?

妄想にしては鮮明すぎるし

しかも映画よりリアルで想像を遥かに超えている。

少しも望んでいない事ばかり見えてくる

早く過ぎ去って欲しいと思っていても時計は止まったままだった・・・

パソコンデスクに座ったまま金縛りに遭うし

いったい誰がこんなリアルを一瞬で見せたのか?

現実味がなさ過ぎる。


でもあの場所は家具や内装が違うとはいえ、確かに此処だった。

しかし、あの二人は見たことが無い!


未来、過去、それとも仮想空間?


考えれば考えるほど訳が分からない。


ここから逃げよう!

とにかく外へ出る為に玄関のドアを開けた。


だれかいる!!


「あっ」


あの人が居る。


何故

もう何も分からなくなっている。

もしかして、この部屋ではなくこの隣の部屋なのか?


「こんばんは」


挨拶をされたのだが言葉が出ない・・

私が慌てているので

不思議な顔をして隣の部屋に入っていった。

あの人は実在するのか?

それなら、女の人はとなりにいる?


生きてる 死んでる


それとも私の妄想なのか?

不安な部屋に戻ってしまったが確認する術がない。

するとまた違和感が・・・

何かが外に出られなくしてるようだ。

それなら、事実を確認するしかない!


視線のある場所を見つめてみた。


誰もいない!

しかし、白い壁なのに何かが見える。


女の人だ!

しかし、先ほどの印象とは違って

街で見かける普通の格好をしている女の子が

道を聞くような感覚で話しかけてくる。

「探して欲しい」


はっきり聞こえてくる。何故か恐怖感が無くなっているので

「何を」と聞き返すと、


「私の居場所」


意味が分からない!!

どうして私に頼むの?

あなたのことも知らないのに・・・


言葉には出していないはずが


「あの人を見たでしょ」


そう返してきた。

霊感の無い私がなぜこんなことができるのだろう。

しかも、臆病なのに全然怖くない!


「力を貸して欲しい」


不思議な親近感が沸いてきた。

でも、私の視界は部屋に立ちすくむ私を見てる。

何が起こってるんだ!

いきなり、何も見えなくなり意識が薄れていった。












つづきが頭に浮かんでいますが自信が付くまでこのままで行こうと思います。

私が誰にでも当てはまるように書いたつもりです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ