読者諸君に対して主人公の魔術を冗長に脳内で説明する主人公と読者時間では長く待たされている医者
僕は、なんでこんな題名にしたんだ、誰も寄り付かないよ。。
次元膜は僕以外の人には見えない。僕の場合、一番最初に作った時は、なんとも言えない色が最初は着色されていたのだが、次元ごとに色分けすることによってどの次元を自分が開いているのか区別することができるようになった。
三次元は無色、四次元は青色、五次元は青緑色、六次元は緑色といったふうだ。
だから、見えてない他の人たちからしたら、かなり危険だ。もし、ある物体が次元膜全体に入りきらなかった場合、その部分だけ元の次元に取り残されてしまう。つまり、「切断」されてしまう。
特に、次元膜を面ではない方向から触ってしまうと、どんな刃物よりも鋭く、その物体は音もなく切断されてしまう。しかも、どちらも元の次元に取り残されているのだ。
切断後の対処法はあるのだが、それよりもそうならないことが優先である。
「今から作りますが、膜は見えないと思いますので、そのまま動かないでください。危ないですから。」
フユゥオン
そういえば、この音も他の人には聞こえない。
次元膜を作ったり、テレポートや次元越えをしたのが自分で認知できるように、勝手にそれっぽい音を自分に分かりやすい音をつけただけである。自分の耳の奥底で鳴り響く感じになるので、相手には全く聞こえていない。
だから、本当に他人からは僕がいつ、どこに次元膜をどのぐらいの大きさ、形で作ったかもわからない。
あれ。。やっぱり僕の魔術ってすごく危ないんじゃ。。
「リュツィフェール様、どのあたりに放てばよろしいのでしょうか??」
「この辺りです。」
僕は、空中に縁を描いて、次元膜の発生場所の大枠を示す。
「承知しました。」
霧のようなものが出てきたかと思うと、全て次元膜にすべて吸収された。
このお医者さんから見ると、自分の発生させた霧が目の前の空間で忽然と消えたように見えている。
「これから一つ上の次元についてきてください。」
「はい。」
フユゥオン
この霧みたいな「夢みたいに思わせる物質」を「複製」して、「分離」させればいいのだ。
「この量の霧をどのぐらい増やせば、この城に行き渡らせられますか?」
僕は、城の外に次元膜を繋げて、元の次元を窓のように四次元空間に映す。
「そうですね、相手が人間であることも考慮してだいたい16倍くらいでしょう。」
「では、4回複製した後に、分離しますね。」
2倍、4倍、8倍、16倍
なぜ「分離」をしないといけないのか。
それは、僕が梅干しを複製するために「複製」の技を作る時にわかったことなのだが、ただ単純に複製しても、複製した物体がその場できっかりぴったり重なってしまうからだ。
そのため、物体としては密度がかなり高くなっているのにも関わらず、体積は全く増えないという現象が起こるのだ。
だから、この技は物体を分離するために自分も一個上の次元に移動しないといけず、元の次元そのままで複製膜だけを作ってできる技じゃないのだ。
脱線するが、この「複製」という技は生物には適用されない。だから、現代社会?で問題でなっている羊のドリーさんとやらの倫理規範とやらには抵触しないので多分大丈夫である。
こちらとしても、フェネクス様とかが何十倍、何千倍とか増えたら、もう、世界の終わりだったから、これは都合が良かった。
これは、梅干しの複製をしている最中に近くにいたゴキブリも複製してみたのだが、そのとき複製後のゴキブリは動かなかったことから判明したことだ。
どうやら、生物を複製しようとすると、体は複製されるのだが、「魂」が体に付与されないらしい。これは、冥界を司るハーデース様からこの前の会合で聞いたから分かったことだ。世の中はよくできている。多分。
分離
これを城の上から振りかければ可能なはずだ。
筆者のリュツィフェールの魔術の説明が冗長で、すみません。リュツィフェールは、ここで説明した次元系の魔術しか「使えない」まま、物語は進行すると思うので、彼も万能じゃないので安心しないでください。
筆者もバトルが勃発した時は、彼をどうにか倒す気でなんとか頑張ります。