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転移させられました。元の世界に帰って梅昆布茶、おかわりしたい。。

これは次元魔法しか使えないっていう奴が大会とかに出たらどうなるんかねって言う作者の勝手な妄想無双作品です。。

本作は、シリーズ「 魔界書紀 」の本紀の

「 魔王の平和維持苦難紀 〜魔王だけど、この星の他の圧倒的強者たちとのお付き合いが辛い〜 」

と繋がっている話です。


もし興味を持ってくださった方がいらっしゃったら、ぜひこちらも読んでくだされば、嬉しい限りです。

 魔王リュツィフェールは熱心に梅昆布茶を飲んでいた。その時だった。


ビュオン


地面にいきなり、魔法陣が出てきた。


「何だろう。。まぁ、、どこか僕を面白い場所に連れて行ってください。」


ガチャ。

メイドのアリシアさんが、部屋に入ってきた。

「リュツィフェール様、お茶会のお誘いg」


「何か、分からないけど、どこかにいってきまぁす。」


シューン


「あ、あぁ。。。行っちゃった。。」






「転移成功です。」


 彼は、茶托の無くなった湯飲み茶碗のみを持った姿のまま転送された。リュツィフェールが最初に危惧したこと、それは、

 あぁっ。。お茶が置けない。。

ということであった。


 誰だろう、この人たちは。。

 ん??この方たち、よく見たら魔族じゃなくて、多分、人間じゃん。。体内の魔力の色が薄くて、血色がいい感じの色の肌だ。。

 なんだ、てっきり魔族の子供達がやっている召喚遊びの対象になったかと思ったのに。

 確かに、さっき召喚中に移動した距離がちょっと長かったからちょっと違和感があったんだが、まさか人間に呼び出されるとは思いもよらなかった。



「はじめまして。」


え?どうしよう。これ、僕は動いていいのか。でも、危ないんじゃ。。


「あれ?転移者さん。動きませんね。おーい。転移者さーん。大丈夫ですか?」


 リュツィフェール君は人間というものがいかに脆いか2、3回の経験を通してやっと理解していた。

 何せ、僕が翻って後ろを向くだけで吹き飛ばされちゃうんだもの。。

 だけど、僕が動けない理由も分かってくれるはずもない。。


「まさか、転移中に魂が消えたのでしょうか?」


おい。。そんな危険な技を見知らぬ人に使うなよ。。


「あなた方はどなた様でしょうか??」


突然話しかけてきた僕に驚いたらしい。呼びかけていた女性の方が少し後ろに飛び退いた。それとも、僕の息が臭かったのか?それはまずい。。


「コホン。私はディオニス王国 王立魔法研究機構機構長 のルレアスと申します。そして、こちらが、この国の王様であるディオニス王様です。よろしくお願いします。」


「転移者さん。ようこそ私たちの世界へ。早速ですが、お名前をお尋ねしてもよろしいでしょうか??」


え?名前。。

そういえばアリシアさんにこんなことを昔言われた気が。。



(「魔王という重要な立場ですから、いつ誰があなたの命を奪おうとするのか、分かりません。確かにそのような勢力を作らないような統治が一番望ましいのはもっともですが。ですから、心を許していない相手、特に執拗に寄ってくる相手などには、本名を教えないでください。」)

これって、執拗に寄ってきてるって言うのか??でも、とにかく本名を教えない方がいいことは事実だし、そうだな。。

(「これはリュツィフェール様の偽名の身分の証明書です。第二の身分証明書と言っていいでしょう。魔王という立場を無くしたいときにおつかいください。」)

と言われて渡されたものもあった。確かそこには、僕の名前がルシファーになってた。

 ロシア語から英語に変わっただけなような気がするが、私は読者ではないのだからそんなことを気にしてはいけない。


「ルシファーと申します。」

「ふえ?偶然なのでしょうか。この世界の魔王の名前と同じですね。」


!?


 僕は、人間界に名前を晒した記憶はない。魔族全体でも人間界に影響を及ぼさないように人間界へはほとんど立ち入らないようにしている。(僕が昔、王様らしき人を体の翻しの風圧によって飛ばしてしまった時を除いて。)

 他の知能のある魔物も同様だ。

 人間界周辺の魔物は知能が低いせいで、侵入を試みるらしいのだが、そもそもコミュニケーションが取れないから、名前は晒せないはずだ。

 逆に人間は魔界の情報を人間界が受け取れるのだろうか。。無理に決まっている。人間は、か弱いから、魔界に人間が侵入することは不可能に近いからだ。

 ではいったいルシファーとは誰なのか。私ではないはずだ。


「その魔王とは、どのようなことをしていらっしゃるのでしょうか。。」

「えぇ。彼は、この地平という星で人間を掌握しようとして、この世界で猛威を奮っている悪魔です。」


よかった。地平と言っているあたり、どうやら人類は人間界だけを星面積と測ってこの星を平らだと信じてやまないようだ。つまり、人類のいう「世界」=私たちが言う「人間界」だとすれば、私のことではない。



ここは、小説ごとに同じ人物を違う名前で呼ばせるのも面倒くさいと思った作者のためにも。。

「私のことはリュツィフェールと呼んでください。名前を混同されるのも面倒くさいので。」

「承知しました。」


「では、よろしくお願いしますね。リュツィフェールさん。」


女の人は手を差し伸べてきた。


ーーまずい!!


「これ以上僕には近づかないでください。」


「え?なぜですか??」


ーーえ。。。どうしよう。握手したらあなたの腕が粉々に破砕されるから、、なんて言えるわけがない!

どうしよう。いつも会合で他の参加者と距離を取らないといけないのは、バジリスク様。。猛毒、、

「僕が」


 でも、正直に言わないと、結局怪我させるから、しっかりと言わないと。。


「単純に怪力だからです!!」

言ってしまった。信じられないかな。。


「そうですか?しかし、たとえいくら怪力であっても、リュツィフェールさんの体格で握手を拒むくらいの力を持っているとは思えません。握手くらいよいではないですか??」


。。未知なる能力を求めて転生させている側がそんな態度だとこっちも、ちょっとムカつく。。


「どうしますか?」

なんで、私は喧嘩腰なんだ?


「そんな、握手程度、心配しなくてもいいですよ。はは。」

ルレアスさんはそう軽く言った。


僕はできるだけ優しく握ったつもりだった。。

本当に。


ビッシュウ


何かが割れる音と、何かが散りじりになった音が一気に部屋に響いた。とほぼ同時に、


「「「ルレアス様!!」」」


周りの人間が叫んだ。


うーわ。。やっぱりだ。腕どころか、上半身全部やっちゃった。。死んじゃってる。。


あたりは、血と破砕された肉片が飛び散り、原型をとどめた下半身が、そのまま立っていた。


奥では、座っているおじさん、多分王様、が何が起きたか理解していない様子でこっちを見ている。


おじさんに続く道に並んでいる鉄の塊を着ている無数の人が色々と焦ってる感じで僕を取り囲もうとしているのが分かる。



あーあっ。。

添削しました。魔星の方々の強さは、できるだけギャグ漫画の住民の強さにしたいので、人間と魔族の強さがかなり乖離していることは、お許しください。

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