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りっかと雪の結晶 2話  作者: 物語のあるリボン/いろいと
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雪の中のぬくもり

物語のあるリボン作家『いろいと』です

私の作るリボンには、1つずつ名前と物語があります

手にとって下さった方が、楽しく笑顔で物語の続きを作っていってもらえるような、わくわくするリボンを作っています


関西を中心に、百貨店や各地マルシェイベントへ出店しております



小説は毎朝6時に投稿いたします

ぜひ、ご覧下さい♡



Instagramで、リボンの紹介や出店情報を載せておりますので、ご覧下さい

hhtps://www.instagram.com/iroit0

ロクから教えてもらった魔法は、とても便利なものだった

今、目の前にある物質を、自分の思い描いた物に変えるという、聞いた感じではシンプルな魔法

例えば簡単なものだと、りんご、はちみつ、黒砂糖、レモン、お皿を置く

『りんごのハチミツ漬けを作りたい』のだ

出来上がりを思い描いて呪文を唱える

すると、あら不思議『りんごのハチミツ漬け』が出来上がる

お店に出てくるような料理が美味しそうに輝いている・・・

というように、魔法で料理や作りたい物を作ってしまういう便利な魔法だった



しかし、聞く分には簡単なのだが、これはめちゃくちゃ難しい超難関で高度な魔法なのだ

分量や仕上がりのイメージをしっかり持っていないと、とてもじゃないが食べ物と言えるようなものは作れない・・・



『ねぇ!?ロク??これ本当に出来るの?!どこで教えてもらったのこれ?!』

『そんな顔するなよ。わはは。俺だって読んで覚えただけなんだから実践するのは、今が初めてなんだ♪』

『・・・え?読んだ?なに?教わったんじゃないの?』

『実はな、森で道に迷った時に、たまたま入った洞窟があってだな?』

そう言ってロクは、突然真面目な顔をしながら話し始めた



『洞窟を抜けたら目の前にポツンと一軒だけ家があったんだよ・・・家に入ると見たことのない魔法書がたくさん置いてあったから俺は夢中で本を読み漁った。だけど、俺が本を読み終えたら突然、家が火に囲まれて逃げようとしたんだが気を失ってしまって・・・もう死ぬんだと思ったよ。でも不思議な事に気が付いたら、探していた道にいたんだ・・たぶん・・・あれは古代魔法書だったから俺は呼ばれたんだと思う』

ロクは少し怯えた表情を浮かべながら空を仰いだ

『そんな事があったのね。ロク・・・無事で良かった。ロクがいなくなっちゃったら私・・・』

うっすら涙目になった私の頬をロクは軽くひっぱった

『ばーか。俺はそんな弱くないよ、ちょっと話盛っただけだ!ちゃんと逃げ出したよ。自分でな!はは。心配してくれてありがとうな!!』

『ムッ!!心配なんかしてないわよ!!もうっ!絶対心配なんてしてないもん!さっ!!だいたいやり方は分かったわ!あとは実践よ♪』

私は勢いよくクルっと周り、ロクに背中を向けた

そして、りんごのハチミツ漬けの魔法を練習を夜遅くまでしたのだった



しんしんと降る雪は、辺りの静けさをより美しく、どこか切ないメロディーを奏でるように降り続けた

目の前は真っ白

遠く目で見える場所は、全て白く飲みこまれていた

この国の冬は早く短い

だからロクといれる時間は余計に早くて短く感じる

もっとゆっくりでいいのに・・・

ふと、いつもと違う感情で雪を見つめる自分に気が付いてしまった・・・

最後まで読んで下さり、ありがとうございます


色々なお話を書いておりますので、どうぞごゆっくりとしていってもらえると嬉しいです


また明日、6時にお会いしましょう♪

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