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穴埋め

作者: 風守羊

昔受験勉強をしていた際、公民科目で『昇華』と言うものを習った。深い悲しみを芸術作品などで表現して、社会的価値のある行動を起こすと言うものだ。


大切なもの失ったと言える僕は今、こうして文章を書くことで『昇華』を行っている。


いや、文が芸術作品であることは言うまでもないが別に文章でなくてもよかった。


僕が絵の心得があれば絵でもよかったし、音楽であればそれでもよかった。ものづくりでもなんでも。


ただ自分でこの穴を埋めれる行動を起こしたかった。


別に盗作しようたって構わない。別にそれで売れようが、後に盗んだとバレようがただ自分の気持ちを昇華したくて書いている。ただそれだけ。


ただひたすらにこの穴を埋めたい。ただひたすらに次に進みたいだけ。ただひたすらに、一刻も早く、あの時の気持ちを忘れたい。あの人を忘れればそれでいいんだ。


本当にそれでいいんだ。


それでいいと思いたい。







いや、本当は人の作品が自分のものになればまた振り向いてくれるじゃないかなと心のどこかで思ってる。


実際今書いている文章だって好きなアーティストの真似事だ。


個性を出したいって言ったって所詮誰かの真似事なんだよ。


そんなことはどっかの天才がやればいい。


真似して気が晴れればそれでいい。


自分が今何を書いているかわからなくなってきた。


これを読んでいる数少ないあなたもそう思うだろう。


ほんとに訳がわからない。


どうすればいい。僕はどうすればよかったんだ。


誰か教えてくれよ。


これから先ずっとこの足りない何かを抱えて生きていくのではないか。


憂鬱だ。今はただそれだけ。

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