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お題シリーズ5

けんか 前世

作者: リィズ・ブランディシュカ



 私は面倒を見ている子供の二人を見て、ため息をつく。


「なんだと!」


「こいつ!」


 その子達は、今にも殴り掛からんばかりの勢いで睨み合っていた。


 けんかけんかけんか!


 毎日けんかばっかり!


 あの子たちっていつもそう。


 殴り合って、傷をつくって、少しはこたえないのかしら。


 何度もやってるのに、飽きたりしないのかしら?







 うちの孤児院には、二人の個性的な子供がいる。


 一人は闇の魔法の才能がある黒髪の男の子。


 もう一人は光の魔法の才能がある、白髪の男の子。


 二人は何かにつけてけんかばっかり。


 おやつの取り合いとか、おかずの取り合いとか。


 大部屋で雑魚寝する時だって、布団やまくらを取り合ってる。


 ちゃんと一人分わたしてるのに、どうしてそんなにけんかばっかりするのかしら。


 相手の目がきにいらないとか、態度が気に入らないとか言ってるから、相性の問題なのかしら。


 難しいのよね、そういうのって。


 子供だから、無理に相手を好きになれ、許せって言っても通じないし。


 ああ、またけんかしてる。


 相性のせいだったら、こればっかりはどうしようもないわ。


 できるだけ目を離さないようにするしかないかしら。


「こらー。お昼寝してる他の子供達が起きちゃうでしょ! 静かになさい!」






 俺は勇者だ、魔王といつも不毛な争いをしている。


「勇者、我に飯をよこせ!」

「いやだね魔王。飢え死にでもなんでもしてろよ!」


「勇者、貴様の布団をはいで風をひかせてやる!」

「やめろ! 俺は冷え性なんだぞ」


「ぜえぜえ、なぜ俺たちは同じ場所に転生してしまったのだ!」

「はあはあ、お前なんか力が戻ればすぐにやっつけてやるのに!」


 魔王との戦いで、同時に力尽きた俺達は転生した。


 のだが、なぜか同じ場所に生まれ変わってしまったのだ。

 おかげで毎日大変だ。


 はやく力が戻れば、すぐにこの忌々しい魔王を木っ端みじんにしてやれるのに。



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