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その男、焚火の前で過去を懐かしむ

だいぶプロローグが長いです。

細かな設定が多くてデリックが一人で旅をする

きっかけまでがかなり長いかもしれませんが、お付き合いください。

夕暮れが終わり、宵の口と呼ばれる時間帯になっていた。男はその時間帯をこよなく愛している。自分の存在意義を自分の役割を一番実感できる仕事を開始する時間だからだ。


 「今日はここを拠点とするか・・・・」


 男は背負っていた荷物と装備していた武具を下すと誰に話しかけるわけでもなく発してしまった。周りに人は誰もいないのになぜか仕事にとりかかろうとするとこの言葉を発してしまう。


 それは男が作業に取り掛かる前の立地や環境とかを考えている段階で、一方的にその日の野営地を決めてしまう戦友(ゆうじん)がいたせいだろう。

ただその友人の口癖は正確には・・・「「きょうは~ここを~キャンプ地とする!!!」」だったかな?


 数年前のことだから男の記憶はすこしぼやけてしまっている。少し悲しく、寂しく感じるも男は拠点づくりで重要な、その男の存在意義を示してくれる空間【もの】を作るための材料を探しにいく。しっかりと乾燥した枝、葉、そして一番欲しいのは長時間その存在感を示してくれるような乾燥した太い丸太があれば最高だ。


 今回の拠点に選んだ場所はこれから男が入ろうとする洞窟の手前、岩肌が目立つ山の中腹、雨夜けができるぐらい一枚岩がせり出し、山に少し入り込んだ形のためちょうどよい風よけにもなりそうな立地であり、男はなかなかの立地だと感じている。願わくば、山のすそ野を見下ろせる場所なら良かったのに・・・・とわがまま言うべきではないと戒める。


 本来なら都合よく材料は手に入らないような山ではあったが、拠点と決めた場所につく前に小さい樹が倒れているのを見つけていた。その倒木から材料を拝借しよう、そしてもしできれば挿し木もしておこうと男は考えていたので、材料が見つからないという心配より、嬉々とした材料集めであった。


 男が倒木に近づいて確信した、遠目からスプースバインという針葉樹だろうと見当をしていたが、ビンゴだった。この樹ならかなり生命力があり、まだ死んでない枝があったら、数時間水に浸し、挿し穂にして、倒れた樹の近くに植えといてやろう。男はそう考えた。


 しかし倒木の根元にはすでに小さい息吹がすでに芽吹いており、男は余計なおせっかいだったなと考えを改めた。が、拠点近くに挿し木する絶好のポイントはあったので、そっちにやろうとすぐに考え直した。


 てきぱきと倒木から必要な材料を見繕い、材料をいただいたことに対する感謝と大きく育つよう祈りを込め、まだ30㎝程度しか育っていない若い芽に手を合わせた。(実はこの行為は樹木に大きく影響するのだが当の本人は気が付いてない)


 男は拠点と定めた場所に戻り、必要な材料を並べると、慣れた手つきで野営地を設置していった。寝床からこれから夕餉を作るための場所づくりなど無駄な動きが一切ない。

 そして男が待ちに待った作業に取り掛かった。まず初めに折り畳み式の薪割りナイフを手に取り、持ってきた材料を適度な大きさにする。薪割りナイフを広げた瞬間、取り付けてあった流線形のチャームが、夕日が沈み切る前の最後の日の光に照らされ、キラッと光ったのが、目についた。


 「今頃みんなはどうしているだろう。元気かな。」懐かしむように目を細めた瞬間、自分の名前を呼ばれた気がして、目を大きく見開いて後ろを向こうとしたが

 「誰もいないのに何を考えているんだ」再び作業に集中しようと、そう思いながらも冒険者になりたての頃を思い出していた。




~7年前~




「デリック!!!どうだった!!!」

 

 大きな岩に空いた薄暗い洞穴の中から出てきた俺に、一度見たら忘れることができないくらいの爆発ヘアーを無理やり後ろでまとめて縛っている大柄なヤーが声をかけてきた。


「よくわからないが、俺の隠れたる力は「聖なる灯」といものらしい。」


「何よそれ!!超感覚系?「聖なる灯」って、ちょっと特別なんじゃないの?デリックのくせに~、生意気ね、魔力とかはあったっけ?」


 高身長と小麦色に焼けた肌、オレンジ色の髪など特徴がたくさんあるアッザが不服そうに声を上げた。


「精霊力や魔力といったものは、私は感じられないです。多分皆無だと思いますが、デリックさんは生命力が人一倍ありますから。」


 アッザの言葉に客観的な意見を発したのはこのメンバーのマスコット的存在のリゼッタだ。彼女の発言に「そうよね~~~」と勢いよく抱き着き、鼻の下を伸ばしているアッザを見ると、同性同士だからってずるいという感覚より、おっさんちょっとセクハラだぞ、と言いたくなる。アッザは本当に美人なのにもったいない要素が多すぎる。

まぁ俺的にはリゼッタに軽くディスられ、軽く持ち上げられ、何とも言えない感じで、苦笑してしまった。


「そんなこと(隠れたる力)よりも各自の役割ロールをどうするか話し合うぞ。」

 

 冷静に様子を見ていたキブリーがガチャガチャし始めた俺たちをまとめてくれた。「お疲れ」と言っているような目線を俺に送り、俺も「ありがとう」とお礼をした。

 

 俺は冒険自治都市ボッサムにある「昇華の祠」といわれる場所から出てくるのがほかのメンバーより遅くなってしまった。そもそも俺は運には見放されているようで、昇華の祠に入る順番を決めるくじが最後になってしまったせいでもあるが。

ほかのみんなは比較的早くに入る順番を引いていたため、初めからみんなを待たせてしまうことが確定していた。ほんと申し訳なく思っていたが、「聖なる灯手」といった大層な力が備わっていることが分かったことで、みんなに大きく期待してもらえているのではないかと心弾んでいる。


 ちなみに「昇華の祠」とはこれから冒険を始めようとする者たちが必ず行くところ。その地域によって祠のいでたちは違っており、ある都市では樹齢何百年という巨木の中であったり、地下洞窟の中であったり、神殿の中であったりと様々だ。


ただ共通していることは導き石という七色に輝く半透明の石がある。その石に触れると自分の中にある「隠れたる力」を認識することができる。その力はこれから未開の地に足を踏み入れる者にとって、役立つ力が多いのだ。ただ導き石で力を認識できるのは1日に2回太陽の一番高い時と月が一番高い時だけのため、触りたい人はくじを引いて待つ、順番性となっている。


面白いことに導き石がその力を触ったものに伝える方法はさまざまというか、バラエティーに富んでおり、文字として浮かぶ視覚形式や神託のような誰かしらの声が伝えてくれる聴覚形式などがある。なお聴覚形式の中にはいきなり拍手が聞こえ、おめでとうと連呼され→能力の説明→おめでとうの連呼と繰り返され、ありがとうを言うまで止まらない形式があるらしい。逆を言えばおめでとうに対して、ありがとうと言ってしまうと勝手に終わってしまうふざけたものでもある。


ちなみに俺は悟りを開くような感覚でいきなり体が「聖なる灯」を知った。確か超感覚形式といったもので、アッザが言うように変わっている形式らしいのだが、困った。

実は超感覚形式だと「隠れたる力」の詳しい内容がわからないことが多く、俺もよくわからなかった。ただその力を行使する際には必ず発動するらしい。例えば、斬撃を飛ばすことができる力を超感覚形式で得たとすると、剣を振った瞬間に勝手に斬撃が飛び出すみたいなことだ。かなり危険だな。


とにかくこれでついに俺は「冒険者」となることができる。さらにここにいるみんなとパーティーを組んで冒険に出かけることができる。祠から離れていきながら、自然とそれぞれの夢が膨らんでいるのか、会話自体が弾んでいる。


「俺は戦士になるぞ~、なんせ「破砕衝」っていう力があるようだし、修練道場でも素質鑑定でも前衛職が向いていたからな~、もうそれしかないでしょ。」

 

 長身で肩幅があり、長髪の芸術的なくせっ毛を後ろに束ねているのが、このメンバーのムードメイカーであるヤーであった。ヤーが昇華の祠で視覚した力は破砕衝というらしく、なんでも破壊できる力らしい。詳しくは攻撃を当てた際に内部にさらなる衝撃を与えることできる。戦士向きの能力であり、育て方によっては破壊の仕方等が変わるらしく、それなりにメジャーで優秀な能力である。


「たしかにヤーはそれしかないよね、ってか、それしかできなさそ~」


「笑うね~、アッザ。まー見てろよ、近いうちに俺がバンバンぶっ倒していく様を見せてやるから」


「近いうちに、って、今すぐ見せてやる~とかじゃないんだ、まぁそいうところは冷静なんだよね、ヤーは」


「あたりまえでしょうが~、できない約束結んで後でアッザにやんややんや言われるのはたまりませんからね~」


「ちなみにアッザはどうすんの。精霊使いは本来なら後衛職だけど?」


「何を言ってるの、デリック、修練道場の優秀さをみれば、前衛で俊敏に動く、今までにない焔使いをみせるわよ~、相手の攻撃をひらひらとかわしながら、超強力な炎で何もかも燃やし尽くしてやるわ」


「魔法にしろ、精霊術にしろ、後ろでじっくり錬成して放つものだが、アッザの素質鑑定の結果や正確ならそっちの方がよさそうだ」


アッザが言う焔使いというのは火の精霊使いのことを指している。精霊はどこにでもいるわけではないが、アッザは昇華の祠で火の精霊のコショコショ話が聞こえたらしく、簡単な対話ができたようだ。昇華の祠で精霊の話が聞けたり、実際に現れたりすると精霊と契約を結び、精霊使いになることができる。精霊使いは火や水といった精霊の力を借り、その属性の矢や壁といった力を発生させる。魔法に似たようなものだが、違いは契約した精霊の力しか使うことができないこと。ただ精霊との親密度によって別の力を得たりもするらしい。

アッザは聴覚形式で自覚したため、能力の発動には精霊との対話を通じ覚えていくようで、最後の俺を待つまでの間に、ファイヤーアローとフレイムタン、ヒートウェイブを覚えていた。アッザ曰く、火の精霊はかなりのオラオラ系らしく、むかつくらしい。

 

「そういえばキブリーは斥侯として、狩人や盗賊をめざすのか」


「そうだな、修練道場では俊敏性を買われたし、忍び職にするかな。俺に一撃必殺的な力がない以上、周りのサポートに徹するさ。」


「でも素質鑑定では狩人や弓士が一番にあがっていたから、一撃必殺を極めることはできると思うけど?あと力もなんだっけ、「霞隠れ」でしょう?」


「それはそうだが、例えば狩人としてメイン武器を弓に選ぶと、矢が回収できないときに矢のコストがかかるから却下だ。あと複数の敵との闘いで霞隠れによって気づかれずに近づけたとしても、一体倒した後に周りに囲まれたら終わりだ。俺を助けるために無理にパーティーが突っ込んだらそれこそ全滅の危機にもなりかねない。」

 

 キブリーの隠れたる力は「霞隠れ」と言い、一時的に姿を消すことができる。ただ一度相手を倒したりして、注目されるとそのあとすぐには姿を消せないらしい。これは力の熟練度次第らしいのだが、そのほかにも相手が同じように姿を消しているのを看破できるらしい。

この能力に一番に食いついたのはアッザだった。どうやらアッザはこの力が目当てだったらしい。アッザは女性から見ても仲間内のお世辞で言う美人ではなく、相当の美人である。そのためアッザ曰く、「視姦するために浴場いくと、女の子ってあたしを見ると少し警戒するのよね~。私としては自然体のあられもない姿を見たいのに、この美貌が邪魔するのよ。」


まぁ、下衆い動機が突き抜けすぎて、むしろ清々するくらいだが。実際アッザの毒牙にかかった女の子たちは多数いるからなぁ問題なんだが、仕方ない。アッザに霞隠れの力がなくてよかったことを素直に喜ぼう。うちのパーティーから犯罪者が生まれたらたまったもんじゃない。「まぁこの魅力は隠すことができないのよね~」と・・・・アッザ、うっさい。


 昇華の祠で導き石に触りにいくのは、自分の秘めた力を知る以外にも、その力を自覚することで能力を一気に向上させることができることも大きい。しかしいきなり昇華の祠に行っても、何も得られなかったり、能力の向上ができなかったりする。要は下地が無ければ良い能力など現れるはずはないということだ。そのため昇華の祠に行く前に冒険者を希望する者は素質鑑定所と修練道場の2か所に行くのが通例である。


まず初めに向かうのが素質鑑定所である。鑑定所には鑑定人といわれる人物が、訪れる者にいくつかの質問をし、その結果をもって訪問者の性質にあった職業を教えてくれる。

鑑定人の方式はいくつかあるようで、このボッサムの鑑定人は魔星読札と呼ばれるカードを使い、訪問者が引くカードによって質問を換え、その人に適合した職業を導き出していた。


実はこの鑑定人という職業もなかなか特殊で、実は高給取りが多く、かなり人気が高い。昇華の祠で星読みの力といった特定の能力を授からないとなれないもので、冒険者を目指すより、鑑定人を目指す人も多い。

逆を言えば冒険者を希望している場合に、星読みの力等を見出されてしまうとがっくりときてしまう。まぁ、星読みでも後方支援系で冒険はできるし、別の能力でもやれなくはないんだろうけど。


その次に通うのが修練道場である。これは冒険に必要な身体能力や武器防具を扱う技術を養う場所である。実はボッサムには名物教官がいるのだが、はっきり言って変態である。本人曰く「俺は性別関係なく、筋肉を愛しているんだ。質の良い筋肉を!!」とのこと。変態確定である。

 変態教官ことオズルは常に必要最低限守らなければいけない関節部分と18禁の部分以外はすべて露出している。ほかの教官はまともなのに、、、ただこの教官が実は一番すごく、「パンイチ伝説」という逸話が生まれるくらいの冒険を幾度も繰り返している。

 

そして、そのオズル教官に見初められた人物がうちのパーティーにいる。。。アッザだ。実は細マッチョ系であるアッザは筋肉としての質が素晴らしいらしく、オズル教官に「この筋肉と結婚したい。」と言わしめたほど。確かに露出が高めの服を着たときに見える筋肉がすごい。アッザの言う今までにない精霊使いが誕生しそうだ。


修練道場に入門すると2年間は必ず通うことになり、その間力を蓄えるのだが、2年は長いようで短い。なぜなら2年の間すべてを訓練に費やすことはなかなかできず、すべての能力や技術をすべて伸ばせるわけではない。なので素質鑑定所で自分の適性を調べ、その適正にあった能力や技術を重点的に伸ばしていくのだ。そしてある程度の力を得て「昇華の祠」の参拝順番抽選に臨むといった流れが一般的だ。

このシステムにより導き石でよい力を持った冒険者を多く輩出できている。今では当たり前になっている構造だが、数百年前は「昇華の祠」となる導き石だけしかなく、冒険者になりたい人はすぐに力を知り、冒険者として旅立ち、すぐに命を落とした。らしい。何度も繰り返された悲劇の経験の中で現在のような構造が生まれたというわけだ。


「で、デリックはどうすんのさ」


「う~ん、リゼッタが見事に「癒しの波長」得たからな、俺は盾職に就くかな。修練道場では身体能力は平均的だったけど、いろいろな耐性があることは分かったし。キブリーが索敵して、俺がヘイトを集めれば、ヤーやアッザが攻撃しやすいだろ。うち漏らしはキブリーが仕留めてくれるだろうし、そうすれば要のリゼッタに被害が出なくて済むだろう」


「そんな、身体能力はパッとしないけど、生き物が好きそうでしたから、素質鑑定でもあった猛獣使いに行くかと思ってました。ごめんなさい、私のせいで、私も戦える能力があれば良かったのですが…」


 リゼッタには悪気はない、たださりげなく軽くディスる。仲が良くなればなるほど。


「おやおやー、デリック君、うちの回復士、もといリゼッタ姫を泣かせたのかい、ことと次第によってはアッザがただじゃ置かないよ~」


 ヤー、お前ではないのか


「リゼッタ~、あなたは回復士という素敵な役目を担えるの、あなたは特別。だから泣かないで、ほらほら、おいで、あたしがよしよ~ししてあ・げ・る♡」


 アッザ、リゼッタは泣いてはいない。


「ヤー、変な絡み方するな。アッザ、鼻の下が伸びすぎだ。リゼッタも気にするな、デリックの性格で好きに選んでいる」


 キブリー、ナイス突っ込み。


「「そーゆうこと」」


「はい」


((((かわいいな~、リゼッタは~))))

さりげなくアッザはリゼッタを抱きつくが鼻息が荒く、リゼッタにあしらわれている。


 リゼッタも修練道場に通ったが身体能力はなかなか上がらなかった。ただ素質鑑定所で治療師系統の職業を候補として挙げられていたため、周りのみんなは期待していた。というのも回復系の能力を導き石から見いだされることは多いほうではなく、貴重だったのだ。

 

キブリーも回復系統の職種がいなかった場合は回復薬のコストがかさむといって頭を抱えていた。パーティーに一人はいてほしい職種だったので本当に良かった。何よりもリゼッタが後衛というのが良い。


リゼッタはアッザとは違い美人系ではない、かわいい系だ。無表情ではあるが小動物をほうふつとさせる雰囲気を醸し出し(特に食事の時に両頬へ食べ物詰め込む姿は栗鼠のようだった)、周りの人から守ってあげたいと思わせるような感じなのだ。なのでこのパーティーのマスコットキャラである。しかしオズル教官にはこの魅力がわらかないらしく「もう少し筋力をつけよう」と推奨していた。リゼッタの良さを消すようなことを・・


「さて最後に、このパーティーのリーダーはキブリーで決まりだな。」


「「「異議なし」」」


「なぁっ、なぜだ、こういうのはアタッカーのヤーやデリックみたいな性格のやつがやるべきだろ」


「確かにデリックさんはリーダーができそうですけど、瞬間的な判断力や俯瞰力といったものはいまいちです。それにヤーさんはよいですが、勢いのみです(にこっ)」




「ぐはぁ、結構言うねリゼッタ姫は」


「なら、アッザは?」


「アッザさんはポテンシャルは高いのですが、変態さんです。」


「「「確かに…」」」


「あら、リゼッタそれはあたしを認めてくれたってこと、そしたら正々堂々変態として夜這いをするわ(ウィンク)」


「はぁ、リーダーは余計な出費が出るから嫌なんだよ~」


「キブリー、大丈夫、俺がいくらか負担するさ」


こうして俺たちのパーティーの体制が決まった。


今になって思うと、当時の俺は夢見る少年だったな。

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