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異世界旅行2-6 木枯らし吹けば、焚火が燃ゆる 7

 沈んだ空気を持ち上げようと、セチアの隣に座るシルヴァが乗り出した。


「みなさん、今日の予定はどうなってますか? 私はフェアリーたちと一緒にひたすらスイーツを作るつもりです。よければみなさんもいかがですか?」


 スイーツか。男飯なら作れるんだが、スイーツって作ったことないな。旦那と嫁にスイーツを作ってあげるってのもいいかもしれない。

 でもなあ。握力が強すぎて生地がボロボロになるんだよなあ。よし、スイーツはジャンヌに作ってもらおう。

 スイーツ作りはラムさん、ローザ、リリィ、ニャニャたちが参戦。3時のティーパーティーにご相伴にあずかりに行こう。


 アーディとミレナさんは華恋と一緒に工房見学。まだ見ぬ技術に期待する。

 レオさんは当然、クロとデート。デートになるかはともかく。

 リリス姫(プリンセス)シャルロッテ姫(プリンセス)はシェリーさんの護衛の元、バストさん、プリマ、ポーラと共にロリムの案内で街を散策。キキとヤヤをピウスに乗せて連れていく。

 サンジェルマンさんとレーレィさんは夫婦水入らずで紅葉散策。いいですなあ、腕組んで秋の景色に見惚れる。羨ましいですなあ。

 ヘラさんとインヴィディアさんは国立図書館へ行き、本と紙とペンを用いて教育について語る。

 スカサハと桜は二人でダンジョンに登る。せっかくメリアローザに来たのに、行く場所がダンジョンしか思いつかないってお前ら……。


 残るは料理を作ってくれてるすみれとベレッタ、クラリス。最後にペーシェだ。ペーシェは祈にべったりだから、今日は彼女と一緒に過ごすのかな。

 ペーシェの股の上でべったりくっつく祈に今日の予定を聞いてみよう。


「祈、久しぶりにペーシェに会えてよかったな」

「うん! ペーシェお姉ちゃんに会えて嬉しい。昨日は一緒にお菓子を作ってみんなで食べたんです。あんなにおいしいお菓子を食べたのは生まれて初めてでした。いつか私もペーシェお姉ちゃんみたいにおいしいお菓子が作れるようになりたいです!」

「それはよかった。ペーシェは特にタルトタタンを作るのが上手だからな。ペーシェはほかのスイーツも作るんだっけ?」

「あたしは果物が好きなので、果物系のスイーツ作りに挑戦したいと思ってます。趣味の範囲で」

「趣味の範囲で?」

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