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異世界旅行2-5 旬には少し早すぎて、だから今から待ち遠しくて 6

 訓練に疲れたアルマとベレッタさんが地上へ降りてきた。疲労がありながらも楽しそうな笑顔には憧れを覚える。

 さぁ、交渉開始ですっ!


「アルマ、お願いがあるです」

「はひ? なんでしょうか?」

「レッドドラゴンを少し貸して欲しいです」

「構いませんよ。でも空を飛ぶのは慣れが必要なので、まずは歩行をしてください。あ、そうだ。万一、アルマかベレッタさんが当日乗れなくなった時のために、何人かサブ要員がいたほうがいいかもですよね。ニャニャさんとペーシェさんはいかがですか? お二人ならすぐに空を飛べるようになりますよ」

「いや、実は……」


 切り出しにくい。昨日、森を燃やしたアルマにこんなことを言うのはとても気が引ける。

 だが、しかし、ニャニャの夢を叶えるため、どうしても必要なことなのだ。


「アルマ、ニャニャにドラゴンブレスを使わせて欲しいですっ!」

「はひッ!?」


 アルマが硬直する。昨日の記憶がフラッシュバックして体が震えた。

 そして当然、彼女の答えは否である。


「いや、ニャニャさんのことを信用してないわけではありませんが、昨日あんなことがあって、もしもなにかあろうものなら、暁さんにめちゃくちゃ怒られますし……。それに、今日はこちらの森に太郎さんとすみれさんがキノコ探しに入ってます。万一のことがあったら、アルマは責任取れないです…………」

「大丈夫。空に放てば燃えないです。開けた場所で、空に放つです。どうしてもドラゴンブレスを体得したいです。ひとえに魔獣と戦うため。多くの人々の幸せのため。お願いですっ!」

「ぐ、ぐぬぬ……そうまで言われると、断れないです………………」

「ありがとうですっ!」


 ドラゴンに飛び乗って魔力を全体に流す。すると、ドラゴンが生前に獲得した魔法の全てが体へ流れ込んできた。

 パワード。豪脚。気流操作などなど、生物を超えた生物としか思えない、信じられない魔法を備えてる。

 よくこんな怪物に勝てたな……。

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