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異世界旅行2-4 世界は驚きの宝箱 22

「グリムもきっとフェアリーに会いたいと思うわ。今度一緒にティーパーティーをしましょう (レーレィ)」

「グリムさんを引き合いに出さないで。一緒に行きたいけど (ペーシェ)」

「異世界間交流の橋渡しとして活躍してもらえないかな? (サンジェルマン)」

「え……片道100万ピノで承ります (ペーシェ)」

「なんでそんなに他人行儀なの!? 父親なのに! (サンジェルマン)」

「メリアローザはバラの街だそうです。春の薔薇園は壮観だそうなので、連れてきてもらえないでしょうか? (リリィ)」

「それはあたしも超見たいからみんなで行こう! (ペーシェ)」

「その時はわたしも呼んで。薔薇の塔の薔薇園とダマスクローズの丘に行きたい (ローザ)」

「ニャニャも見たいです。春色プリンを食べるです! (ニャニャ)」

「春色プリンもいいけど、メリアローザのお菓子はどれも絶品よ♪ みんなで食べつくしちゃいましょう♪ (シルヴァ)」

「「「「「おぉ~♪ (全員)」」」」」

「ペーシェ、渡航費もきちんと出すからワープ係を頼みたい。それとできれば、ワープの魔法をレナトゥスの宮廷魔導士に教えてやってほしい (シェリー)」

「シェリーさんの頼みであれば格安で請け負いますよ (ペーシェ)」

「なんでっ!? (サンジェルマン)」

「でも後者については考えさせてください。イニシアチブを握りたいので (ペーシェ)」

「さすがペーシェちゃん。しっかりしてる! (ヘラ)」

「ヘラさんであればいつでもご用命ください。ぱぱっとワープしちゃいます♪ (ペーシェ)」

「やった~♪ (ヘラ)」

「ペーシェさん、秋のメリアローザは宝の山だったよ! 紅葉の実とかキノコとか、山菜も盛りだくさん。魚もお肉もぜーんぶおいしいの。だからペーシェさんにワープしてもらって、いつでもメリアローザとエルドラドに山菜採りに行きたいっ! (すみれ)」

「任せてっ! って、多分これ、一番過酷なやーつなのでは? (ペーシェ)」

「ペーシェ、あの、できればわたしも、年に1、2度でいいからメリアローザでフェアリーたちとティーパーティーがしたいんだけど、ペーシェの力を頼っていいかな? (ベレッタ)」

「年一と言わず、月一以上でもいいくらいですよ。ベレッタさんなら大歓迎です。でも忙しいでしょうから、日取りはまた考えましょう。あたしとロリムは異世界間でも念話が通じますので、連絡の取り合いだけならすぐにできます (ペーシェ)」

「ワープの魔法か。それってテレポートサークルみたいなマジックアイテムにできないかな? いつでも華恋と会えるようにしたい。彼女の才能が欲しい。自由に行き来できるようになると助かるんだが (ミレナ)」

「マジックアイテム関連はあたしには分からないですね。そこはアルマの出番ということで。にしても、華恋、ミレナさんに認められるって凄いことよ? やっぱセンスあるなー (ペーシェ)」

「そう言ってもらえると嬉しいな。私もメリアローザに興味あるし、できれば留学してみたいって思ってる。ライラさんの依頼もあるから、今年のハロウィーンにメリアローザに短期滞在するつもり。そこで決めようと思ってる (華恋)」

「マジで!? それだったらあたしが街を案内するよ。実家ならホームステイもできるから、うちに来なよ。いいよね、母さん (ペーシェ)」

「華恋ちゃんなら大歓迎よ♪ おいしいもの、いっぱい作って待ってるわ♪ (レーレィ)」

「私もメリアローザとエルドラドの料理人に料理を教えたいし、こっちの料理を教わりたい。メリアローザでは新参の食材でも、グレンツェンで親しまれてる物がちらほらあってさ。今日見つかった黒トリュフの使い方とかも伝えたいんだ。だから時折、ペーシェを頼らせてもらえないかな? もちろん、いっぱいおいしい料理を食べさせてあげる♪ (ラム)」

「ラムさんの料理を食べさせてもらえるなんて最高じゃないですか! いつでも言ってください。喜んで連れて行きますよ♪ (ペーシェ)」

「いよぉーし! 計画通り! (ラム)」

「ちょ、ラムさん、食い物で釣るのはズルくないですか? (アーディ)」

「いやぁー、手札がうまいことかみ合った結果ですわー (ラム)」

「アーディさんも気兼ねなくおっしゃってください。魔導工学とメリアローザの魔法技術が融合すればもっと素敵な未来が描けそうです。オータムフェスティバルで開催するパレスミステリーでお世話になりましたから。ね、アルマ? (ペーシェ)」

「そうですよそうですよ! 魔鉱石の取り扱いだって始めるんですから、アーディさんもいらっしゃってください。四季折々のメリアローザを楽しんじゃってくださいっ! (アルマ)」

「そう言ってもらえると助かるよ (アーディ)」

「なんだ。アーディだって強い手札持ってんじゃん! (ラム)」

「ペーシェよ、焼き芋をたくさん貰ってきたから主らも受け取ってくれ (バスト)」

「わぁ~い♪ バストさん、ありがとうございまあっつっつ! (ペーシェ)」

「焼き芋っ! (月下)」


 あつあつの焼き芋が入った紙袋をバストさんから受け取ったペーシェは、月下と一緒に紙袋を開く。紙袋に充満した焼き芋の香りを解き放つと、月下もペーシェも幸せそうな表情を浮かべて秋を楽しんだ。


「よしっ! 焼き芋が手に入ったことだし、三人でアレをやりますか!」

「アレ? アレってなんですか?」


 首を傾げる月下の前に、ペーシェ、ローザ、シルヴァが焼き芋を取り出した。

 なにが始まるのだろう。興味津々なフェアリーたちは焼き芋の前に整列する。

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