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異世界旅行2-4 世界は驚きの宝箱 18

 大満足したところで山へ入ろう。先導役は秋紅もみじ。やんちゃ妹の苦労姉。

 張りのある声と堂々とした立ち姿で満点スマイルをみせてくれる。


「初めまして。そして久しぶり。秋紅もみじです。これから山に入るに際して先導役をさせていただきます。基本的に完熟した紅葉を狩っていきますが、すみれは見つけた山菜やらキノコを片っ端から手に入れるって聞いたので、そのつど足を止めると思いますのでご容赦を」


 暁から聞いたのかな?

 これを聞いたすみれは申し訳なさそうにすることもなく、


「山菜、キノコ、秋の味覚。いっぱい見つけてみせますっ!」


 やる気満々である。今回の趣旨は紅葉狩りなのだが……まぁいいか。

 もみじはすみれのやる気を見て肩を落としながらも話しを続ける。


「さて、みなさん紅葉狩りは初めてということで説明します。真っ赤に色づいた紅葉の中にはお菓子を作るために必要な紅葉の実が入ってます。それを採取します。地面に落ちてるものは全て完熟してますが、野生の獣が食べたりなんかしたりしてたりするので採取してはいけません。紅葉を狩る時はあたしが風魔法で枝を切るので、真下でナイスキャッチしてください」


 まさかのナイスキャッチしないといけないやつ。

 そこは魔法で受け止めるとか、そんなんじゃないんだな。


「それではさっそく行きましょう。人通りの多い道なので歩きやすいですが、足元がいいとは言えないので気を付けてください。それと、獣を見つけたら真っ先に知らせてください。それじゃ、しゅっぱーつ!」

「「「「しゅっぱーつ!」」」」


 山に入って食材探しなんて小さい頃にエメラルドパークのイベントに参加した時と、先日、エルドラドですみれに山に森に引きずりまわされた時だけだ。

 花々との触れ合いは多けれど、山や森のような大自然と関わることは少ない。そう思うとグレンツェンって都会だなぁ。

 自然との触れ合いも楽しいなぁ。

 すみれの無限バイタルには驚かされたけども。たいへんだったけども。でもおいしいランチにありつけたので楽しかった。エルドラドの子供たちとも仲良くできたので、とても楽しかったです。

 今日もあとでしじまちゃんとキキちゃんとヤヤちゃんをよしよししよう。


 楽しい妄想を携えて森を進むこと三歩。すみれが足元を見てひと言。


「むむっ! ノビル発見!」


 さっそくすみれの山菜レーダーに感アリ。

 これにもみじがつっこみを入れる。


「ちょっと待って、すみれ! そのレベルの山菜にいちいち反応してたら紅葉狩りできないから! 紅葉に集中して!」

「ぐっ、ぐぬぬっ! 分かりました……」


 と言いながら、しっかりノビルを狩ってるすみれ、さすが大自然ガール。

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