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異世界旅行2-4 世界は驚きの宝箱 1

今回はバル経営者のラム・ラプラス主観で進みます。

朝にドラゴンに乗って空を楽しむ。

昼に旬の食材を使ったランチを楽しむ。

秋薫る山に入り、秋の恵みを楽しむ。

3時に素晴らしい景色とおいしいスイーツを楽しむ。

宴会には秋の食材を使った鍋料理を楽しみ、寝る前にパジャマパーティーを楽しむ。

楽しみ満載でお届けします。



以下、主観【ラム・ラプラス】

 ドラゴン。

 ファンタジーと言えば何をおいてもドラゴンである。

 口からは火を吹き、巨大な翼で大空を舞う。まさに天空の支配者。

 人智を超えた能力を備え、強大な魔法で全ての物を灰燼に帰す。それは生物の頂点に座する者。


 それが目の前にうずくまって寝ている。

 否、ドラゴンの剥製が安置されている。

 異世界旅行初参戦組みの私は呆然として言葉が出ない。

 剥製って言われても、本当に生きてるとしか思えない存在感に尻込みするよりほかにない。

 話しによると、ドラゴンの剥製は暁からヘラさんへのプレゼントだそうな。マジか。スケールが異次元すぎる。


 異世界渡航一行と暁たちメリアローザの住人、メドラウトから来た3人とフェアリー5人とリィリィでドラゴンの剥製を見て、十人十色の感想が漏れる。


「ついにドラゴンの剥製が完成したのね! これ乗って動かせるのよね? 触っていい? 魔法と同じで触ったら動かし方が分かるやつ? (ヘラ)」

「ええ、そのはずです。しかし歩行するのはともかく、空を飛ぶのはコツと慣れと魔力の練度の高さが必要なので、空の散歩はアルマに任せてやってください (暁)」

「ふぅ~~~うぅっ! ドラゴンに乗ってお空の散歩ですよ! わくわくが止まらねえぜっ! ベレッタさんも一緒にドラゴンライドして地平線を目指しましょうっ! (アルマ)」

「もちろんっ! でも、いきなり空を飛ぶのは怖いから、まずはドラゴンに乗って歩いてみたいな。きっとそれだけでも感動体験だと思う (ベレッタ)」

「うぉおおおおおおおおおおおおおおッ! ドラゴンドラゴンッ! 本物のドラゴンFOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!! (シャルロッテ)」

「姫様、さすがにはしゃぎすぎです。気持ちは分かりますが落ち着いてください (シェリー)」

「ドラゴン。いったいどういう骨格してるんだろう。筋肉量も調べたい。ドラゴン型のドローンとかアツいな (アーディ)」

「機械仕掛けのドラゴンか。めちゃくちゃ面白そうだな! (ミレナ)」

「職人気質の二人はそういう発想になるのか。私としては肉かな。ドラゴンの肉って食べれるの? (ラム)」

「ドラゴンのお肉はとってもとってもおいしかったです! あれはもはや飲み物です。お口に入れた瞬間にじゅわっと溶けて、おいしい脂が口いっぱいに広がって、香ばしい香りが鼻を抜けて。あんなにおいしいお肉はありませんっ! (すみれ)」

「「「「「ドラゴンの肉を食ったの!?」」」」」


 それは是が非でも食べてみたい。

 ドラゴンの肉。ファンタジー好きじゃなくても一度は体験してみたい素敵エクスペリエンス。

 こんな時は暁に相談だ!


「暁、ドラゴンの肉っていくらするの?」


 聞くも、彼女は残念そうに肩を落として答える。


「申し訳ありません。ドラゴンのお肉はプライスレスです。それと、もう在庫がありません。なにせドラゴンの肉は超人気食材ですから。王族、貴族、庶民、冒険者問わず争奪戦になりますからね。一切れだとしても、一生に一度は食べたい肉です。次に狩猟するとなると来年です。来年でも狩猟できるかどうかは分かりません。ドラゴンってめっちゃ強いんですよ」

「強さは……なんか知ってたよ…………。しかし、そうか、そうだよなぁ…………」

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