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異世界旅行2-3 待ちわびた時は眩しくて、遂に出会えて嬉しくて 46

 愛しいプリマをにゃんにゃんもふもふ。

 腕の中に抱き寄せて、あごをちゃいちゃいしてあげると甘え声をあげて身を捩らせる姿たるやマジフェアリー!

 暁が近くにいたせいで一緒に楽園エリアには行けなかった。暁が悪いわけではない。しかし彼女の体質的にプリマが暁に近づこうとしないのだ。

 プリマに限らず動物たちは暁を恐れて近づかない。もふもふしたい暁とすれば、動物に嫌われることは悲しいのひと言以外にない。

 だからこそ、彼女にとってピウスは特別な存在になるだろう。


 どういうわけかピウスは暁が怖くないらしい。姫様と暁にわちゃわちゃされて、ひっくりかえってお腹を見せてお腹をもふもふされる。


「よぉ~しよしよしよし♪ ピウスはいい子だね~♪」

「そうなんですよ~♪ ピウスは本当に優しくて賢くてかわいいんです! もっふもふでふっさふさで、背中がとっても逞しくって、世界一の使い魔なんですから~♪」


 暁も姫様も、今まで動物をもふもふしてこれなかった分のうっぷん晴らしと言わんばかりの勢いでピウスをもふもふする。

 ピウスもピウスで生まれて初めての、素晴らしい主人と友人を得て嬉しさのあまりされるがままである。

 もふられすぎてカトブレパスの肉を吐き出さないか心配だ。


 さて、明日はヘラさんにくっついてドラゴン見学。

 できれば私もドラゴンを操縦して空を飛んでみたい。

 せめて後ろに乗せてほしい。


「ヘラさん、ベレッタ、アルマ、私もドラゴンに乗って空が飛びたいからついて行っていいか?」

「それは構わないけど、モンスターを討伐して疲労がたまってるのでは?」

「大丈夫です。プリマをもふもふしたら癒されました」


 そう、プリマをもふもふすればどんな疲れも吹っ飛ぶのだ。

 根性論に似た理論を医療術者に振りかざすと苦い顔をされた。


「それ、俺もついて行っていいですか?」


 声の主は義弟のアーディ。彼も男子。ドラゴンと聞いてアンテナが向いた。


「もちろんいいわよ! みんなでドラゴンに乗りましょう!」

「ありがとうございます!」


 最初は異世界の存在に違和感を持っていたアーディもすっかり慣れてしまった。

 すみれたちとエルドラドへ行って自然を堪能したり、マジックアイテム開発局局長の七尾陽介さんに魔導工学やマジックアイテム、魔法を原動力にしたカラクリなどの視察をして感無量の様子。

 できればアルカンレティアを生で見たいと暁に相談した。だけどアルカンレティアの起動権限はシャングリラにいるクレアちゃんにしかないということで断念。

 アーディに続いてミレナさんもラムもドラゴンに興味津々。明日はみんなでドラゴンライドを楽しもう!

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