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異世界旅行2-2 水晶のように煌めく時を 29

「子供を作るには想いあった2人が世界樹に祈りを捧げればいいんですよ。祈りが届けば、世界樹を守護する翼持つ黄金の雄牛が子供を授けてくれるのです」


 なに言ってんだこの子ーーーーーーーーッ!?


「なんだ。祈ればいいのか。そんな簡単なことでいいとは知らなかった。これで俺はもっと強くなれる!」


 なに言ってんだこの人ーーーーーーーーッ!?


「戦う母は最強! ですねっ!」


 姫様ちょっと静かにしててーーーーーーーーッ!


「とにかく、アルマは誰の子にもなりません。これでも成人した立派な大人の女なんですから!」


 アルマくんの性格と容姿でそれを言われても説得力が薄い。と言うと怒られそうなので黙っておこう。

 どや顔を炸裂させて胸を張るアルマくんに、セチアくんが泣きつくように抱きしめた。


「アルマはまだまだ子供だから! 一人立ちなんて無理だからっ!」

「がびーんっ!」


 セチアくんとしては、妹のようにかわいがるアルマくんに甘えてほしいのだろう。アルマくんはアルマくんで一人前の女として認めてほしいのだろう。

 お互いの願望が衝突して、セチアくんの心を傷つけることのできないアルマくんはショックとともに硬直した。


 ひと悶着ののち、レオくんがクロくんに嬉しそうに、子供は2人で一緒に作ろうと説得して話しが収まった。丸くは収まらなかったが、まぁとにかく次に進めそうでよかった。


 それにしても、絶世の美女に求婚して、即オーケーだなんて妬ましすぎる!

 ちくしょう。ちくしょうこの野郎!

 せめて僕ともお茶をしてほしい。

 もっとよくそのお尻を見せてほしい!


「サンジェルマンさんの心の声が駄々洩れなのですけど」

「ライラさんの心労が目に見えるようだ……」


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