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異世界旅行2-2 水晶のように煌めく時を 20

 ただいまを言うと、お腹ぺこぺこの子供たちが今日の収穫に目移りする。

 山菜、野菜、果物などなど、山の恵みが盛りだくさん。料理好きのレーレィ、ラムくん、すみれくんが厨房へと躍り出た。心地よく疲れたお姫様2人と護衛は我々とともにひと休み。

 開口一番、スカサハくんが宙に言葉を打ち上げた。


「あの、小鳥遊すみれさんなのですが、彼女、獣人より目と鼻がいいんですけど……こう言っては申し訳ないのですが、異世界の人間は超人が多いのですか?」

「超人? すみれくんはいたって普通の女の子だと聞いてるが」

「いたって普通の女の子…………っ!?」


 三色の髪色はともかく、娘のペーシェと妻のレーレィからは料理が大好きな素晴らしい友人と聞く。ホームパーティーも大好評で、グレンツェン大図書館屋上にあるブーケット・デ・シエルをそのままミニサイズにしたようなパーティーは、誰しもを笑顔にしてしまう魔法の世界とも聞く。

 しかし、スカサハくんが見たすみれくんは僕が聞く風評とはだいぶ違うようだ。

 その実態を桜くんが語ってくれる。


「すみれさんは凄いです。獣人の視力や鼻が届かない地中の野菜やキノコ、長芋などを的確に掘り出して見せました。知識もものすごくて、食べられる山菜や野草を、それこそ根こそぎ収穫してみせました。動物の通ったあとから果物やマツタケの場所を探し当てたりと、八面六臂の大活躍です。おかげでこんなにたくさんの山の恵みを収穫できました」


 続けてシャルロッテ姫様も関心を示す。


「本当にすごいんです。毒キノコと食べられるキノコを確実に見分けたりとか、山菜に紛れた毒草を的確に見極めたりと、知識も経験も豊富で、まったく頭があがりません。とっても楽しかったです!」


 なんていい笑顔なんだ。経験は人生の宝。姫様はたくさんの宝箱を開いてまた少し成長なされたようだ。

 疲れた4人にシェリーくんがはちみつ入りのレモネードを渡してあげる。幻想神殿の養蜂場に行けない代わりに、暁くんが用意してくれたものだ。シェリーくんの急所をよく理解してらっしゃる。


「それはようございました。さぁ、冷たいレモネードです。みなさんどうぞ」

「わぁ! ありがとうございます!」


 一気飲みして幸せのため息をもらす。素晴らしい笑顔だ。かわいらしい女性の笑顔を見ると心が癒される。なんて幸せなんだ。

 エルドラド、最高っ!


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