もんすたー・ぱぱぱぱにっく! 32
~おまけ小話『クレール姉妹の団欒』~
アーディア「ひぃやっ!」
デーシィ「ひゃっ!? ちょっと、アーディア。いきなり大きな声を出さないでください。びっくりするじゃないですか」
アーディア「ご、ごめん。誰かに噂された気がして……」
フィーア「おおかた、ペーシェかアルマがウイルスを作ったやつに悪態でもついたんだろ。今回のは吐かれても文句言えんな」
ソフィア「フィーア、アーディアを責めるのはもうやめて。彼女だって反省してるんだから」
ティア「アーディアは電脳世界で戦う電脳戦士だろぅよ。情報戦ができるのは秘匿騎士団の中でアーディアだけじゃん。それだけウイルスやらデータやらなんやら、1人で管理してんだから、こーゆーポカミスだってたまにあんだろぅよぅ」
グリム「そうですね。仕事を肩代わりしてあげたい気持ちはありますが、専門的すぎてできません。対策も打ったということなのですから、この話しはもういいじゃないですか」
ティア「じゃあ話題変えよ。グリムって仕事してんの?」
グリム「…………私が秘匿騎士団の仕事をする時は大事の時だけですので」
ティア「か~~~~っ! 小事はティアに押し付けってか! ちくしょぅっ! ルクス、もっと飯食わせてくれ! グリムの分も!」
グリム「絶対にあげませんよ? 今日のはすみれさん特製のビーフシチューなのですから。作り方を教わってよかったです♪」
ルクスアキナ「はいはい、あーん。この役回り、なんでいつもあたしなのかな? グリムが食べさせてあげればいいじゃん。仕事させたいんでしょ?」
ティア「ぜってー嫌だし。こえーし。グリムのユニークスキル、知ってんだろぅ?」
グリム「むやみやたらにユニークスキルを使うわけないじゃないですか。ほら、あーん?」
ティア「嫌だし、こえーし、やめろし! その飯、出どころはまともなんだろぅな!?」
ソフィア「私がスーパーで買ってきた産地直送の野菜だから大丈夫」
ルクスアキナ「腕が疲れてきたよー。デーシィ、変わってよー?」
デーシィ「構いませんが、えぇと、はい……」
ティア「なんで手が震えてんだ。スプーンまで齧っちまいそうだ」
デーシィ「すみません。指ごと食べられそうで、怖くて……」
ティア「相変わらず怖がりすぎんだろぅ。ティアをなんだと思ってんだ?」
フィーア「アーディアに食べさせてもらったら?」
ティア「アーディアの飯の食わせ方には情緒を感じねぇ」
アーディア「合理的と言ってほしいな。空気を圧縮してチューブ型にして呑み込ませてやんよ」
ティア「やっ、やめろーーーーーーーーっ!」
ソフィア「もう少し静かにできないのかしら……」
無事に暴走したアトラクションを回収し終えたペーシェ、ジョセフ、アーディアは仲良しになりました。アルマのパレスミステリーの広報もできて結果オーライ。
最後においしいスイーツを食べて大団円。
次回は、すみれ主観で進むホームパーティーです。
サマーバケーションでイラに告白し、玉砕したすみれ。どうすれば彼氏彼女の関係になれるのか悩みに悩み、答えが出なかったのでホムパに参加した人たちに聞くことにしました。
しかし大人も大人でポンコツ変人変化球の群像劇。果たしてすみれはまともな回答をもらうことができるのでしょうか?




