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もんすたー・ぱぱぱぱにっく! 18

 走って走って10分。僕はもうくたくたで死にそうだ。膝は折れ曲がり、膝はガクガクと唸り、膝が棒になって曲がらず、膝が根を張っているが如く動けない。


「体力なさすぎません!?」


 ペーシェさんからストレートな激励が飛んできた。


「ごめん。ほんとごめん。インドアだから体力なくて……」

「いや、あたしも超インドア派なんですけど……」


 嘘でしょ?

 まるで息が上がってないですけど?


「そんなことより、魔法の光る文字を集めるのはいいけど、どうして最終的に投げるのが僕なの? 君が投げてモンスターを倒せばいいと思うんだけど」


 彼女はなぜか組み上げた文字を僕に渡して投げさせるのだ。


「そりゃ、ランキングが公開されてるんですから、製作者のあたしがランキング上位になったら、金一封を渡す気ないじゃんって思われるじゃないですか」

「でも僕だって製作者サイドだけど」

「ジョセフさんはミストタウン担当。ヘラクレスの塔には関与してないわけですから、問題ありません」

「君と行動を共にしてる時点でアウトだと思うのだが。そもそも金一封ってなんだろう」

「金一封はどうでもいいです。ルールーさんが用意してくれるでしょうから」


 希望的観測!


「そんなことより情報ですよ。これ以上、情報漏洩させるわけにはいきませんっ!」

「徹頭徹尾、大事なのはそこなんだね。でももう動けなる気がしない……」

「分かりました。台車があるので借りましょう」

「嫌です頑張って走ります!」


 女子に台車に乗せられてモンスター退治とか公開処刑と同じじゃん!

 そうまでするほどに情報を与えたくないのか。本気でヘラクレスの塔をクリアさせる気がないんだな。バズらせる気はあるくせに。

 いくら高額景品を用意してるからって、そうまでしなくてもよいのではないでしょうか。

 とか言ったら彼女の情熱を傷つけることになると思うのでやめておきます。

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