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宝石の輝きの先に 57

 フェアリーとお嬢様以外は乗り気じゃない。が、もうやらないわけにはいかない空気。

 仕方なくクジを引く。王様になれば話しは簡単。もちろん、王様クジを簡単に引ければ苦労はない。残念ながら番号のクジ。ハズレである。


「番号じゃなくて真っ赤なクジだ。これが王様の証?」


 王様を引き当てたのはローズマリー。よし。及第点!


「王様を引き当てたローズマリーは番号を指定して、その人に好きな命令を出せるのです。どんなお願いをしますか?」

「えぇ~っ!? どんなお願いでもいいのぉ~!?」

「はい。どんなお願いでもひとつ、叶えてもらえますよ♪」


 希望に満ちた瞳をする。いったいどんな命令を下すのか。

 世界一かわいい王様から満を持しての命令が下る。


「じゃあねぇ~。アルマとロリムのほっぺの間に挟まってぷにぷにされたいっ!」


 まさかの名指し!

 かわいい王様だと思ったら、とんでもない暴君だった!


「さぁアルマ、ローズマリーを挟んでほっぺたぷにぷにですっ!」


 フェアリー大好きなロリム・シャイコースはやる気満々。


「ほっぺたぷにぷにはいいけど、ロリムのほっぺと一緒ってのはなんか恥ずかしい」


 アルマさんの羞恥心はわかる。顔が近いってだけでなんか恥ずかしい。旧知の仲でもそうなのに、最近知り合った人とならなおさら。

 仮に彼氏がいたとして、その人とほっぺを合わせるというのもどうかと思う。


 悩むアルマさんを前にして、暁さんが割って入る。


「アルマ、王様の命令は絶対だそうだ。これはそういうゲームだからな」

「…………本音のところは?」

「アルマとロリムのツーショットが見たいっ!」

「……………………」


 この人も結構大概なのかもしれない。でも、私としても、アルマさんとロリムさんのツーショットが見てみたい!

 写メ撮って永久保存したい!

 よぅし、カメラをスタンバイだっ!


 嫌がるアルマさんをロリムさんの隣に寄せて、ローズマリー陛下が2人のほっぺの間に入る。

 ほっぺをぷにぷに。ぷにっぷにぷに。ぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにっ!


「王様ゲーム、なんて素敵なゲームなんだっ!」


 ローズマリー女王陛下はご満悦のようです。


 続いての王様は月下。ペーシェさんとセチアさんのほっぺの間に入ってぷにぷに。


「これ、シルヴァさんに知られたら大炎上確定ですわ……」

「少し恥ずかしいですが、月下のお願いなら仕方ありません」

「ひゃあ~~~~っ! ほっぺたぷにっぷにぷにしあわせぇ~~~~っ!」


 月下女王陛下も超ご満悦。


 バーニア女王陛下はディアさんとラダさんのほっぺに挟まれてぷにっ。

 白雲はフィアナお嬢様とリンさんのほっぺをぷにっぷに。

 赤雷は私ことマリアとノルンのほっぺをぷにぷにぷにっ。


「「「「「た~のしぃ~♪」」」」」


 フェアリー全員ご満悦。楽しんでいただけたようでなによりです♪

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